今日のまゆーら

  「これは王国のかぎ」 2020年5月2日 

2020年05月05日

ドールハウスのお庭部分の修理が済んで、文庫に持って行く。
ついでにこの前に忘れていた、暖炉の中に焚き木を作りこむ。
それからお庭の赤いポストの位置を変えて、あちこち手直しする。

誰もお客の無い文庫で、好きなドールハウスの修理をしている時間。
こんな時もいいな。

気の済むまでドールハウスをいじってから、
テーブルの上の返却本を台帳と照らし合わせて、片付ける。
しばらくぶりに戻って来た本だ。

どっちも私が大好きなファンタジーの読み物で、
確か「ぜひ読んでみて」と、その方に押し売りした記憶がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一冊は萩原規子作の『これは王国のかぎ』。
中学生の普通の女の子が、誕生日に失恋して泣き疲れて眠ってしまい、
目が覚めたらなんとそこはチグリス川のほとり。

アラビアンナイトそのままの世界で、しかも自分は魔物で、
目の前にはわけありのイケメンが…。
これが面白くないわけがない。

魔物になった「私」に操られた木馬が王子を乗せて空を飛び、
囚われの美姫を間一髪で救い出す、という
クライマックスのシーンが文庫本の表紙になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、残念なことにまゆーら文庫にあるのは単行本の方で、表紙絵が違う。
文庫本でも中公文庫の物にだけ、その絵が付いているのだ。
うちにはお気に入りの絵のついた中公文庫のがあって、
時々読み返している。

誰かこの本、読んでくれないかなあ。
外に行けないこの時期に、きっとうってつけの本ですよ。

次の文庫の日は、5月16日です。
(芝 直子)