今日は成道会。
お釈迦さまが悟りを開かれたお祝いの日。
まゆーら文庫にとっては大事なイベントの日で、
お勤めの後、200冊になった人の表彰とお汁粉を頂く。
写真はお勤めの後で歌う恩徳讃の
ギター伴奏をするご住職だ。
なかなか! ギターに乗って歌う恩徳讃もイイ。
文庫の長い歴史の中でも、初めてだ。
200冊の表彰は、りこちゃんとゆきや君。
尚、今回から賞状の文面を改めました。
以前の印刷した賞状が無くなったこともあり、
ちょっと違和感のあった文章を直してみたものの…
よく考えたらりこちゃんのお姉ちゃん・みきちゃんには
前の文面の賞状が渡ってるんだわ。
一緒の方が良かったら、
どちらかを書き替えますのでご連絡を!
さてお汁粉を食べた子どもたちは、
頂いたお菓子を食べたり、境内で遊んだり。
ものすごく寒い風の中で、
頭から湯気を出しそうな勢いで走り回っていた。
後で汗が冷えてこないか心配だ。
ところで、今日は来られなかったきょうた君のために、
ママのみぃちゃんが和歌山の民話を探していた。
うーん、私が知ってるのは、
子どもの頃父親がよく話してくれた『扇の芝のタヌキ』。
扇の芝(今の県庁前あたり)の屋台のうどん屋に、
夜な夜な「うどん、ぬるうしてや」と言う客が来て、
朝になってみると銭箱には葉っぱが一枚混ざっている。
タヌキの仕業だと考えたうどん屋は、
ある夜、ぬるいうどんの代わりに熱々のうどんを出す。
そしたらその客は一口食べて、ギャッと言って
タヌキになって逃げて行った…と言うお話。
みぃちゃんは文庫にあった『やまんばのにしき』も
大好きな本だと言って、借りて行ってくれた。
私も大好き。
松谷みよ子作・瀬川康男絵のロングセラーで、
この絵本のやまんばはちっとも怖くない。
山姥が子どもを産んで、
ふもとの村に祝いの餅を要求して、
おっかなびっくりとどけに行ったあかざばんばが
産養いの間の手伝いをすると…
ばんばは食べられたに違いないと思っていた村人たちの
びっくりする所がおかしいし、何より絵の温かさが好き。
表紙を見ただけで楽しくなってくる。
『やまんばのにしき』は秋田県の民話だけど、
和歌山にも楽しい民話がたくさんあるよ、きょうた君。
本を渡してあげられなくてごめんね。
次の文庫の日は、12月15日です。年内最終日だ!
(芝 直子)