五月晴れの気持ちのいい日。
文庫のお客はりこちゃんとママだけだった。
さやちゃんとこは岬公園に遠足らしい。
いいお天気過ぎて紫外線が怖いだろうな。
紀北子どもの本連絡会で今度、おいしい食べ物の出てくる本を特集するので、
どれがいいかと文庫を物色。
あらかじめ考えていた候補の他に、あるわあるわ、
おいしい食べ物の出てくる本が一杯だ。
古くから知られている本で、ああ、あの本に出てくるヤツね、というのにするか、
新しい所で数ある中で選ぶか。
馬場のぼる作の『きつね森の山男』は前者の方で、
これに出てくるふろふき大根は実においしそう。
ところでふろふき大根って、なんでふろふきって言うのだろう。
りこちゃんママは「茶道のお風炉?」との意見だが、漢字は風呂だと思う。
まさか湯船で茹でるはずもなし、なんだろう。
山男は殿様の前で、ポンポンと輪切りにした大根を大釜に入れる。
うーん、食べたくなってきたぞ。
他の候補は、ストーリーと関係なく主人公がおいしそうなパンを食べる
『名探偵カッレ君』とか、
こわいけれど食べてみたい田島征三の『だいふくもち』とか。
新しい本では、このブログにも時々紹介する
とよたかずひこの『おいもさんがね』のシリーズかも。
井上荒野の『ひみつのカレーライス』も捨てがたい。
…なんだかんだ言って、今日はおいしい物の本ばかり見ていた。
おまけにりこちゃんママからは、帰宅後わざわざウスイえんどうを頂いた。
わーい、今日は豆ご飯だ。
馬鹿言ってたら、文庫で写真を撮り忘れていた。
仕方ないので頂いたきれいな豆を撮ってみよう。
本当に翡翠みたいだ。
一人で遊んでいたりこちゃんが借りて行ったのは
谷川俊太郎の『これはのみのぴこ』。
ご存知言葉遊びの名作だ。
「これはのみのぴこ
これはのみのぴこのすんでいる ねこのごえもん」
うん、最後のページまで暗唱できるわ。
りこちゃんもぜひおうちで暗記して下さい。
ちなみにお姉ちゃんのみきちゃんは、寿限無を暗唱できるそうだ。
落語家になれるかもよ。
次回の文庫の日、5月31日は私の学校の運動会です。
終わってから来るので、3時ごろになります!
次の文庫の日は、5月31日です。
(芝 直子)