暖かくなった境内に、チューリップの芽がたくさん顔を出している。
本堂の前の花壇にいっぱい!
先日みなさんが境内の草引きの作業をしてくださったおかげで、
チューリップの芽がよく見えるようになった、と和子さん。
日もよく当たって、ぐんぐんのびて、
花祭りの頃には一面のチューリップ畑になることだろう。
花祭りと言えば、お知らせが一つある。
日にちは4月15日だけれど、時間を2時からに変更!!
毎年花祭りは別名カレーパーティーと言うくらいに、
お花と白いご飯を持ち寄って、和子さんの炊いたカレーを頂いていた。
でも今年はカレーをやめて、お寺からのお菓子のお振舞いにするとのこと。
近年子どもさんが減って来て、カレーが残ると勿体ないので、
和子さんが決めたそうです。
ほんとだ、今日の文庫もお客はゼロだったしなあ。
「カレーを炊くこと自体は、毎年皆さんが材料を切ったりして
お手伝いをしてくださるのでちっとも苦ではないけれど、
やっぱり残ったら勿体ない。お菓子なら余ってもまた使い道もあるから。」
と和子さんがおっしゃっていた。 納得。
だから皆さん、今年の花祭りは、お花だけを持ってお集まりください。
さて、チューリップの芽を写真に撮っていて思い出した。
アンデルセンの名作童話の『おやゆびひめ』。
確かチューリップの花の中から生まれるのよね。
赤ちゃんに恵まれない女の人が、チューリップにキスしたら
中から親指ほどの女の子が現れて、胡桃の殻のベッドで育てられる。
でもヒキガエルにさらわれて、危うく息子のお嫁さんにされそうになって。
逃げ出してねずみ(?)にかくまわれたり、旅を続けてツバメを助けて、
最後はめでたく王子様と結ばれる…、記憶違いでなければ確かそうだった。
きれいなチューリップを見るたびに思い出すお話だ。
文庫にも、いもとようこさんの絵本で、あったと思う。
今度見てみよう。
15日の花祭りには、みんなが集まってくれるといいな。
次の文庫の日は、4月1日です。
(芝 直子)