「うちのこ みませんでした?」2017年7月29日 

今日のまゆーら 2017/07/31

珍しく第5土曜日まであって、今日はお客ゼロの日。
ゆっくりと絵本の本棚をながめて一人で楽しんだ。

と言うのも、勤務先の学童保育の教室で、
読み聞かせするのに適当な本を探したいと思っていたから。

もちろんそっちにも県立図書館で団体貸出しを受けた本が一杯あるのだが、
さあ今から読もうか、と思ってもすぐには適当な本を見つけられない。

おまけに本を読み聞かせするのはお昼寝の時とあって、
時間と、聞く態勢と、聞き手の人数と…、厳しい条件の中で読むのは
本選びが成否を分ける気がする。

でも本音を言えば、本を何かの道具に使うのには抵抗がある。
お休み前にママに読んでもらうのは素敵だろうが、
40人も50人もの子どもを、とにもかくにも横にならせて、
「はい、静かにお口と目を閉じて」と言って昼寝させるのは私にとって至難の業。

あっちでもこっちでもワイワイ騒いで、立ち歩いたり喧嘩をしたり、
指導員が手分けして落ち着かせようとしても、モグラたたきのよう。

それをクールダウンさせるのに、読み聞かせ?
多分本職の保育士さんならうまくできるのだろうなあ。
子どもと一緒に本を楽しみたい私には、ストレスだ。
うーん、自分の力不足を棚に上げて、出来ない言い訳してるだけかも。

さてじっくり静かな文庫で絵本を見て、
これならみんなが喜んで聞いてくれるかなあと思った本を18冊借りた。

 

 

 

 

 

 

 

そのうちの一冊が、ナンシー・タフリの『うちのこ みませんでした?』だ。
文章はほぼ「うちのこ みませんでした?」だけで、
迷子になった子ガモをお母さんが他のきょうだいを連れて探すお話。

派手な本ではないが、チョウチョを追いかけて迷子になった子ガモが、
よく見るとどのページにもチラッと見えている。
この子ガモ、言うことを聞かずに勝手にチョロチョロ動き回って
ママに心配をかけるところは、誰かさんたちのようだ。

つらつら思うに、まゆーら文庫に40年以上も居座ってきたのは、
「本って楽しいよ」、「本の中には、知らない世界や、知らない気持ちがあるんだよ」
「全然違う時代や世界に連れて行ってくれるよ」、「空想するって楽しいよ」と
子どもたちにも伝えたかったからだ。

それがひいてはその子の生きる力になったら、うれしい。
字を覚えるとか、学力が向上するとか、
そんなことがついて来たとしてもオマケだ。
本はあくまでも楽しく読みたい。

おやおや、静かな文庫でずいぶん変なことを考えてしまった。
夏休みの仕事のストレスが溜まっているのだわ。

次の文庫の日は、8月5日です。
(芝 直子)

「もっかい!」2017年7月15日 

今日のまゆーら 2017/07/16

夏休み目前の3連休。
はるちゃんと、くるみちゃん・あいりちゃんの姉妹が来てくれた。

この前にはるちゃんにリクエストされていた工作。
すぐ作れる粘土のパフェやら、色々持って行ったので、今日はまず工作。
写真はおいしそうなパフェ。
うだるように暑いから、こんなのを今すぐホントに食べたいわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、「穴があいてる」とくるみちゃんが言い張る。
「いやあ、隙間に空気が入ったんやね。すぐ直るから大丈夫よ」
と言ったが、どうしても納得しないくるみちゃん。

後でよくよく見たら、プラスチックの容器の縁に、本当に小さい穴がある。
えっっ、これってキーホルダーにもなる奴だったのか。
毎年買ってくるのに、気付かなかったわ。

金具をつけてキーホルダーにすればよかった。
くるみちゃんが言っていたのはそういうことだったのね、ごめん。

さて穴と言えば、この絵本の穴もなかなかのものだ。
エミリー・グラヴェット作の『もっかい!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏表紙と、最後の数ページに大きな穴が開いた絵本だ。
はるちゃんのパパが本棚から見つけて、はるちゃんが読んでいた。
「なにこれ? …ああ、そういうことね」と、お姉ちゃんらしい感想だった。

お休み前、お気に入りの絵本をお母さんに読んでもらっているうちに、
お母さんの方が眠くなって…。
かんしゃくを起こしたドラゴンの坊やがいきなり火を吹いたという次第。
大きな穴はリアルな焼け焦げになっていて、気のせいか触ると崩れそう。

もう一つの工作は、一見豪華な指輪。
私の手ではしわだらけなので、かわいいあいちゃんのお手手で写してみた。
でっかい石がついた指輪をはめて、セレブな奥さまの手に見えるかも。

 

 

 

 

 

 

 

実際は百均で売っているビニール針金で出来ている。
でもさすがにはるちゃんには、「作らない」と断られてしまった。
お姉さまはそんな偽物はお呼びじゃないらしい。

さあ今年の夏休みは仕事が忙しい。
がんばらなくては…。

次の文庫の日は、7月29日です。
(芝 直子)

■第301回如月会25周年記念会のご案内■

如月会 2017/07/15

村田溥積先生の楽しい身近な古典・法律の勉強会です。 お気軽にご参加ください。

〈7月時間表〉

 

・12:00~13:10   ・25周年おめでとうございます
              -25年も続いたこと、みんなに感謝-

 

         …………… ☆☆☆……………

 

・13:15~13:45 ・表紙(詩)鑑賞
              -金子みすず・日本唱歌集ー

 

・13:45~14:45  ・古典文学シリーズ
              「源氏物語」

 

・14:45~15:15  ・「くらしの法律」相続

 

☆日時:2017年7月21日(金)
  12:00~13:10 お食事会
  13:15~15:15 例会

 

☆場所:正教寺
☆例会会費:1500円
  お食事会に参加の方は、お弁当代(実費)が必要となります
  初めての方は13:15からの例会にご参加下さい

「西遊後記2 芳の巻」2017年7月1日

今日のまゆーら 2017/07/04

 

今日から7月。

何か変わったことがあるかなあ、と期待したけど、反対にお客ゼロの日だった。

私は一人でゆっくり本を読んで過ごすので、別に困らないけれど、

ふと、こーんなに面白い本が一杯あるのに勿体ないなあ…と思ってしまう。

 

まあ、それも時代の流れ。

今日は斉藤洋作の『西遊後記』の2と3を読み返した。

何回読んでも面白い本で、一人でニマニマしながら読んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天竺への旅から帰って、お釈迦様に偉い来世名を頂いたというのに、

ちっとも変わらない暴れん坊の孫悟空と、周りの竜王たち、天帝や天人、

仲間たちとの日々が面白くて、これは絶対におススメ。

 

他にも今日はおススメの児童書をいろいろ持って行ったので、

誰か読んでくれると嬉しいな。

 

さて、2冊読み終わったら、ちょうど文庫を閉める時間になった。

次は何を持って行こうかな。

 

次の文庫の日は、7月15日です。

(芝 直子)