夏休みも後半戦。
もしかしたら夏休みの工作を目当てに、お客があるかも…と思って
うちわの工作を準備。
ステンドうちわなる商品名で、透明のうちわにやはり透けて見えるセロファンを
貼って作るだけのものだ。
光を通してきれいに見えるが、作り方は簡単。
やって来たゆきや君と、つばさ君は5年生なので、
さて5年生の作品に仕上げるにはデザイン力が勝負かも。
二人にそう言って、見本に作って置いた作品を見せる。
影絵でブレーメンの音楽隊のシルエットになったものだ。
「何か分かる?」
「あ、知ってる」とつばさ君。
ゆきや君は「分かる。馬と犬と猫と鶏!」
「…いや、それはそうだけど」
ブレーメンの音楽隊を知らなかったゆきや君に、
まずグリムの作ったお話から聞いてもらう羽目になった。
残念ながらブレーメンの音楽隊の絵本が見当たらなかったのだ。
「昔、年取って働けなくなったロバがいて…」
年を取って飼い主に殺されそうになった動物たちが、
ブレーメンの町に行って音楽隊に入ろうと、出かけていくお話。
でも途中の森の中で泥棒たちのすみかを見つけて、泥棒たちを追い払い、
そこを住みかにして、めでたしめでたし、結局ブレーメンには行かないんだけど。
『こねこのピッチ』でおなじみのハンス・フィッシャーが50年も前に
『ブレーメンのおんがくたい』を出しているから、探してみよう。
見覚えがあるから、どこかにあった気がするんだけどなあ。
さてそれはともかく、5年生らしい作品をめざしたゆきや君は
CM動物特集とやらで、アフラックのアヒル、ふてニャン、おとうさん犬を完成。
つばさ君はライオンにチャレンジしていた。
出来上がったうちわを顔にかざして、記念撮影。
そこへ来てくれた小さなかわいいはるかちゃんも、ママに切ってもらった
四角や丸などのピースを貼って、きれいなうちわを作った。
そっちの写真を取り忘れたのが残念。
夏休みももう少しで終りだ。
次の文庫はもう9月。
その頃にははるかちゃんがお姉ちゃんになっているかも、ね。
次の文庫の日は、9月2日です。
(芝 直子)