日本列島が二重のお布団に覆われているとかいないとか。
とにかく猛暑が続く夏休み初日。
月末に市長選がある関係で、市内の小学校の夏祭りは今日に集中したらしい。
午前中に急な仕事が出来て出勤した小学校でも、
校庭に色んなテントが設営されていた。
うーむ、かき氷の担当はいいけど、焼きそばの担当はお気の毒かも。
涼しい文庫の中で、今日はせっせと和本作りの準備をする。
この前見本帳から外しておいた紙を拡げて、
表紙に使える物と、その裏表紙に合う物をセットするのだが、
きんきらのふすま紙の金粉が舞い散って、なにやら成り金のお部屋のようだ。
藤浪さんとおしゃべりしながら作業していたら、
はるちゃんが来て、お手伝いをしてくれた。
はるちゃんって、スッとした都会的な女の子のイメージがあったけど、
案外古風な優しい花柄などが好き、って分かった。
良かったらまた一緒に作ろうね。
写真は、和本のサンプル。こんなのが出来ます。
サイズはB4を二つに折るので、B5。
半紙だともう少し小さくなる。
読む本も、自分が書くノートも、昔の本はみんなこんな形だったと、
はるちゃんに和本の説明をした。
ホッチキスも使わず、麻糸で仮綴じしてから色糸でかがるのだ。
そういえばさっき、藤浪さんが文庫に並んでいた『源氏物語』を
3冊借りてくれたけれど、源氏物語って、それこそ昔は和綴じだったに違いない。
文庫にあったのは、半分マンガになった読みやすい古典シリーズで、
『コミグラフィック日本の古典』という物だ。
このシリーズ、以前から文庫に来るお母さん達がよく読んでくれていた。
さて、次回は2時から和本作りをします。
針を使うので、小さい子どもさんはお母さんと一緒にどうぞ。
次の文庫の日は、8月4日です。
(芝 直子)