「魔法使いハウルと火の悪魔」2018年8月18日 

今日のまゆーら 2018/08/27

 

 

お盆も過ぎて、急に秋の空気が入って来た境内で、

たくさんトンボが飛んでいた。

 

前回は和本作りでバタバタしたので、今日はゆっくり文庫に座る。

でもまあ、お客が無かったので、和本に使った襖紙の見本帳を

更にばらして切り刻んでいたのだけれど。

 

正規のサイズの和本には使えなくても、きれいな和紙だから

切っておくとちっちゃいメモ帳にはなりそうだ。

 

学童保育の教室は1年生がメインなので、針を使う物より、

パンチとホッチキスで簡単に作れるメモ帳ならできると思う。

 

紙をあれこれ物色して切りながら、藤浪さんと昔話のおしゃべり。

こんな時間もいいけれど、本当はこれからの季節、読書にはいいんだが。

文庫にもいっぱいいい本があるので、お客が無いのは勿体ない気がする。

 

とりあえずとっつき易そうな、アニメの原作小説なんてどうだろう。

ジブリの名作アニメ『ハウルの動く城』の原作になった、

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作の『ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔』。

 

 

 

 

 

 

 

確かこの前、テレビで放映していた。

アニメの楽しい世界がここから始まったことを納得してしまう原作本だ。

 

読みごたえもあり、読書の楽しさとワクワク感をきっと味わえる。

それに、原作にはアニメに無い秘密もいくつか隠れている。

 

ついでに言うと、第2巻の『アブダラと空飛ぶ絨毯』になると

一層意外な世界が見えてくる。

ぜひ誰か読んでみて。

 

次の文庫の日は、9月1日です。

(芝 直子)

「コッコさんのかかし」2018年8月4日 

今日のまゆーら 2018/08/05

 

 

相変わらずの猛暑の続く夏休み。

なんと30年ぶりに、和本作りの会を開いた。

 

なぜ30年ぶりと分かるのか?

和本の道具と一緒に出てきた作り方のプリントが、S63.12.1付けだったから。

おそろしいわぁ。

 

茶色に変色したそれをコピーに掛けてみたら、作りたてみたいにきれいになった。

30年前にはこんな細かいレジメを手書きで作っていたんだと、

自分で自分に感心してしまった。

 

幸い、年月が過ぎても作り方の変わらない和本なので、そのまま使えて良かった。

パソコンで作りなおす暇と根性が無かったというのが本当のところだが。

そう言ったら、久しぶりにお顔を見た、りこちゃんママが、

今は手書きの原稿をそのままデータ化できると教えてくれた。 へえー。

 

 

 

 

 

 

 

さて、次々にお客様が来てくださって、お部屋は満員。

偶然5年生ばかりの男の子と女の子が4人に、

大人の方二人、それに応援のお母さんたち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

表紙を選び、中味の紙を折り、金槌でガンガン叩いて仮綴じの穴をあける。

仮綴じは麻ひもと決まっていて、おいしくないけどちょっと舐めて通してもらう。

 

皆さん、慣れない作業に苦労しながら、2時間ほどで完成した。

本綴じの糸は、このレジメを作った当時は普通に手に入った5番の刺しゅう糸だが、

最近は専門店でも見なくなって、今回はネットで入手した。

絹の穴糸や、レース糸でも代用できるので、おうちでも挑戦してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

さあ一仕事済んで、夕方帰りかけて、田んぼの稲に穂が出ているのを発見。

もうそんな季節なのだ。

 

そう言えば、と思い出したのが、片山健作の『コッコさんのかかし』。

実は1日の登校日に、肝を冷やす体験をしたのよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

学校の中庭で、大勢の子どもたちがのこぎりを振り回して何かを切っていて、

その足元に横たわっているのは、靴を履いたズボンの足!!

びっくりしたが、それがどうやら地面に転がったかかしで、

みんなはかかしを製作していたらしい。

 

その時のこぎりを持っていたのが、以前からなかなかに弾けた女の子だった…

と言うのは肝をつぶした私の言い訳だ。

 

そのかかしたち、昨日見たら学校の前の田んぼに並んで、

かかし本来の務めを果たそうとしていた。良かった…。

 

コッコさんが作ったかかしも、台風の田んぼを守って、

昼も夜も頑張って田んぼに立っている。

この本では田んぼと言うより畑で、稲は陸稲と書いてある。

この辺の水田のイメージとはちょっと違う絵本だけれど、

とても楽しい本なので、ぜひ文庫で見てください。

 

次の文庫の日は、8月18日です。

(芝 直子)

和本(和綴じノート)を作りませんか?

まゆーら文庫 お知らせ 2018/08/01

まゆーら文庫の芝直子さんが

和本(和綴じノート)の作り方を教えてくれます。

お気に入りの表紙を選んでオリジナルの和本を作りませんか?

日時:8月4日(土)14時~

会費:500円

定員:10人(小学校低学年の方は保護者同伴でお願いします)

予約:メールか電話で正教寺までご連絡お願いします。

info@syoukyouji.com   073-479-1871