今日の文庫は、和本の修理の日。
古い大切な和本の表紙がボロボロになったのでと、
和子さんに頼まれていたものだ。
材料と道具をかついで行くついでに、もしやりたい方があったら
和本を作れます、とお知らせしてけれど、希望者はナシ。
もし子どもたちが来たら、和本用の表紙のはぎれで、
メモ帳を作ろうかと思ったのだけれど。
その代り、古い和綴じの部分を外していたら、私の知り合いがやって来た。
どうも、ここへ来たら居ると思われているらしい。 …当っているけど。
大学図書館の司書経験もある彼としゃべりながら、
和本の修理をして、和子さんのご注文・2冊の修理が出来た。
なかなかきれいになって、これからも使っていただけるのはうれしい。
さて、文庫の本を珍しそうに見ている彼に、お話したのは
トールキンの『ホビットの冒険』。
明日20日にうちで紀北子どもの本連絡会の読書会があり、そのテーマだ。
ファンタジーの古典で、『指輪物語』の前段のお話になる。
ホビットというのは小人の種類。
ホビットのビルボが、魔法使いのガンダルフや、
ドワーフ小人(ホビットより少し大きい小人!)たちと
竜退治の冒険をする話だ。
『指輪物語』の映画版『ロード・オブ・ザ・リング』を観られた方なら
お馴染みの世界かもしれない。
『ホビットの冒険』上下2冊は文庫にあるが、
なかなか子どもたちにはとっつきにくい本なのが残念。
まゆーらには、貴重で、いい本がたくさんあるんだけどなあ。
次の文庫の日は、2月2日です。
(芝 直子)