「ノンタン シリーズ」 2019年6月15日 

今日のまゆーら 2019/06/17

今日は文庫の本を全部箱詰めして、運び出す日。
本当は今日までに、除籍する本を選んできちんとしておきたかったのだが、
いざ手を付けてみると、残す本(もちろんこっちが圧倒的に多い)が
あまりにも古ぼけていて、ラベルは読めないわ、カバーもビリビリだわ…。

この際だから、破れたカバーは外して、ラベルも新しく貼り直して…と
やっていたら全く捗らなかったのだ。

そうしているうちに、回転する幼児向けの本棚で、不思議な事実を発見。
子どもたちが大好きで、さんざん読んでくれた『ノンタンシリーズ』。
落書きだらけの破れた本は除籍し、後は表紙を取ってきれいになった所へ
ラベルを貼り直して行ったのに、なぜかラベルの文字が違う。

 

 

 

 

 

 

 

 

初期のノンタンシリーズはラベルが『お』。
でも途中からのは『き』。
まゆーらのラベルは著者の頭文字だから、ノンタンは大友よしやすさんと
大友さちこさんの共著。

途中からはそれがキヨノサチコさんになっていて、なぜだろうと、
気になって色々調べてみたら、一時はご夫婦だったのが離婚後に、
版権を巡る裁判の末、キヨノさんのものになったらしい。

とはいえ、二人とももう亡くなっていることだし、なんだかなあ、と
思いながら、古いノンタンはやはり前のままで『お』のラベルを貼る。

ノンタンシリーズは、児童書の中でも評価が分かれる本。
子どもに迎合し過ぎとの意見も聞いたし、あまりにもわがまますぎるとか、
色々言われるけれど、そういう意見も呑みこんで文庫に置いている本だ。

大人の評価と、子どもの人気とは必ずしも一致しない見本みたいだが、
子どもたちは表紙が破れるほど読む本だよなあ、と
文庫の根幹にかかわる結構深いかもしれない事を考えていたら、
さっぱり仕事が捗らなかったという、言い訳だ。

仕方がないから、全部一旦箱詰めしておいて、ぼちぼち箱を開けながら
除籍本と分別しつつ、その作業をやらなくては。
毎回文庫でボーっと座って本を読んでいたツケが回ったらしい。
「ボーっと生きてんじゃねえよ」と、ちこちやんに叱られるわ。

全部終わったら、台帳と照合しながら新しい本棚に戻そうと思う。
何しろ『棚卸』なんて長年してないから、台帳の通りに本があるのかも怪しい。

そんなわけで、宏典さんご夫婦と本の箱詰めをしていたら、
一天にわかにかき曇り…(笑)、土砂降りの雷雨の中を
頼もしい助っ人の方々が来てくださった。

前田さんが段ボールを抱えてずぶ濡れで走って来てくれたのを筆頭に、
中学生になったゆきや君、そのママの松山さん、
そこへ妙ちゃんからの差し入れも届いて、お陰さまで無事に完了。

リニューアル後にも使う予定の大きい本棚まで、運び出してくださった。
ガランとなった文庫の写真を撮っておけばよかったかしら。

(編集注:撮った写真があったので掲載します。)

まゆーら文庫 リニューアル片づけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにもう一つの心残りは、ネットで見ておいでになったという
親子連れの方に、文庫に上がって頂けなかったこと。
池の鯉を見て帰られたとのことで、やっぱりこんな大雨でもいきなり
来てくださる方はあるのだ。
きれいになった文庫に、また来てくださることを祈ります。

次の文庫の日は、6月29日です。
(芝 直子)

■第324回如月会例会のご案内■

如月会 2019/06/09

村田溥積先生の楽しい身近な古典・法律の勉強会です。 お気軽にご参加ください。

〈6月時間表〉

・13:00~13:40 ・6月のことば
             ・表紙(詩)鑑賞
              -金子みすず・日本唱歌集ー


・13:40~14:30  ・古典文学シリーズ
              「源氏物語」


・14:30~15:00  ・明治文学シリーズ
              ・「みだれ髪秀歌」(与謝野晶子)


・15:00~15:30  ・「くらしの法律シリーズ」(相続)


☆日時:2019年6月28日(金)
    13:00~15:30 例会
☆場所:正教寺
☆会費:1500円
  初めての方もお気軽にご参加ください。

「かはたれ」 2019年6月1日 

今日のまゆーら 2019/06/04

いよいよ文庫のリニューアルが現実味を帯びてきて、

昔の記録も、貸出ノートも、この際すっかりお終いにしようと

今日はせっせとガラクタの整理。

心を鬼にして(?)分別する。

  

でも決められなくて悩んでいたら、久しぶりにお顔を見せてくれたたえちゃんが、

「持ってみて、ときめくかときめかないかで決めるといいんだって」

と教えてくれた。 なるほどなあ。 ほとんどときめかないわ。

 

それに、ほんの少しの場所を片付けただけで、すごい量のごみが出て、

めげてしまう。

整理できたのはほんの一部で、ほとんどは手つかずのまま時間切れ。

またゆっくりチャレンジしよう。

 

終り頃、すっかりいい奥様になったかつての常連さんが来てくれた。

リニューアルの前に名残を惜しみに来てくれたそうだ。

うれしくて涙が出るわ。

 

久しぶりにきてくれたさやちゃんが、本大好きっ子になっていて、

そっちも涙が出そうだった。

担任の先生に、「遠足に本を持って来てはいけません」と言われたそうだ。

ゆっくり本の話ができなくて残念。

 

『かわたれ』は、そんなさやちゃんに押し売り(押し貸し)した本だ。 朽木洋作の『散在ガ池の河童』シリーズの第1巻。

久しぶりだったので、さやちゃんがどんなジャンルの本にときめくのか、

分からなかったの。とりあえず、じっくり読めて、ジーンとくるお話を選んだ。

 

さてさて、ゴミや必要品の山で足の踏み場も無くなった文庫だけれど、

次回の6月15日はまだこのまま開いています。

その後で工事に入って、その次の文庫の日までには終わる予定だそうです。

 

次の文庫の日は、6月15日です。  

 (芝 直子)