「フランシスのいえで」 2019年11月16日 

今日のまゆーら 2019/11/20

 

今日は新しいお客様。

お母さんと、本堂のお習字の会目当てに来た女の子が、

その後で文庫に来てくれたのだ。

 

本が大好きという4年生の ののかちゃん。

さっそく本棚から取り出した本を読みふけって、

帰りには新しいノートを作って、4冊も借りて帰ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うれしいなあ、本好きさんが来てくれた。

100冊くらいすぐに読むと思う、とお母さん。

100冊読んだ人、の貼り紙が更新される日が来たらすごいゾ。

 

ところで今日は、この前からやっている蔵書の点検作業を、

はるちゃんが手伝ってくれた。

本の背表紙を読んでは、台帳と照合してハンコを押す作業だが、

てきぱきと手伝ってくれたおかげで、絵本の棚が2段くらい片付いた。

 

ありがたいことに、こんな仕事が大好きと言ってくれるはるちゃん。

もしかして、絵本を一冊ずつ読み上げているうちに、

新しい面白い本を見つけてくれたらいいな。

知らない本がいっぱい出てくるからね。

 

そう言えば、ラッセル・ホーバンの『フランシス』シリーズをチェックしていて、

はるちゃんが『フランシスのいえで』、を「家で」と発音していたっけ。

思わず「家出」と訂正してしまったが、後から、

あれはひょっとして「家で」でも正解だったかもしれないと思ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

アナグマの女の子・フランシスが、妹が生まれてさびしくなって、

家出を決行するのだけれど、隠れた先は、台所のテーブルの下。

そこでパパとママの話を聞いて…。

 

家出すると宣言したものの、家から出てないじゃないの。

やっぱり「家出」じゃなくて、「家で」だったのかも。

フランシスの気持ちが可愛くて、パパとママもとっても愛情たっぷりで、

『フランシス』シリーズはどれもおススメです。

 

はるちゃんとののかちゃんは、ビーズのブレスレットも作って

お土産に持って帰った。

次ははるちゃんのリクエストの、刺しゅう糸で作るミサンガに挑戦しよう。

 

次の文庫の日は、11月30日です。

(芝 直子)

「だるまちゃんとかみなりちゃん」 2019年11月2日 

今日のまゆーら 2019/11/09

今日は『忍者のお話会』。

花祭りとか成道会の日じゃなくて普通の日なので、

お客さんがあるか心配したとおり、残念なことに小さい子どもたちの姿は無し。

 

その代り、始めて文庫を訪ねてくださった大人の方を含めて、

はるちゃんやお兄ちゃんがお友だちを連れて参加してくれた。

お友だちがさ○らと紙一重なのは内緒にしておこう。

 

さっそうと登場してくださった忍者のおじさんが、

今日は数冊の絵本を読んでくださった。

やっぱり誰かの声で絵本を読んでもらうのって、いいわあ。

しみじみとそう思いながら聞く。

 

その中の一冊が、山岡ひかる作の『おかあさんのパンツ2』だった。

2が出てるのは知らなかったが、1ならうちに置いてある。

面白くてつい買ってしまったけれど、パンツやウンチの本は扱いが難しくて、

文庫に持って行ったものか、思案中だったのだ。

また持って行くことにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それとは対照的なのが、かこさとし作の『だるまちゃんとかみなりちゃん』。

ご存じのかみなりちゃんシリーズの一冊で、初版から50年以上になり、

もちろん文庫にもある。

 

 

 

 

 

 

 

改めて大型絵本で読んでもらって、

かみなりちゃんの住んでいる街が、現代の最先端の街並みだったことを再発見。

かこさとしさんの頭の中には、50年前にあんな景色が見えていたのだわ。

50年経って、現実の街が追いついてきたらしい。

 

そう思うとかこさとしさんは、晩年になってから

『からすのパンやさん』シリーズの新作をどんどん出版している。

去年亡くなられる直前にも『だるまちゃん』の新作を何冊も出されたはずだ。

そちらにはどんな街並みが描かれているのか、見てみたくなった。

 

さて、お客に来てくださって大人の方3人のうちのお一人は、

いぜん「まめのき文庫」を開いていた方で、

以前まゆーらにも来てくださったことがある。

 

今回本当に久しぶりにお会いしたが、文庫に入るなり、

「マドレーヌちゃんだ」と、本棚の上のお人形を見て気付いてくれた。

一目でマドレーヌちゃんを当ててくれた人は、初めてだ。

 

文庫をしていただけあって、本棚の本を見て話が弾み、

あの本は…とか、このシリーズは、とか、本談議に時を忘れた。

 

帰り際に、「なんだかまた文庫をやりたくなったわ」とのこと。

ぜひぜひ、文庫を復活してくれたらいいな。

 

楽しい読み聞かせをしてくださった忍者さん、ありがとうございました。

忍者装束を脱いで帰られたので、あやうく見逃すところだった。

さすが忍者。

 

次の文庫の日は、11月16日です。

(芝 直子)