今日は新しいお客様。
お母さんと、本堂のお習字の会目当てに来た女の子が、
その後で文庫に来てくれたのだ。
本が大好きという4年生の ののかちゃん。
さっそく本棚から取り出した本を読みふけって、
帰りには新しいノートを作って、4冊も借りて帰ってくれた。
うれしいなあ、本好きさんが来てくれた。
100冊くらいすぐに読むと思う、とお母さん。
100冊読んだ人、の貼り紙が更新される日が来たらすごいゾ。
ところで今日は、この前からやっている蔵書の点検作業を、
はるちゃんが手伝ってくれた。
本の背表紙を読んでは、台帳と照合してハンコを押す作業だが、
てきぱきと手伝ってくれたおかげで、絵本の棚が2段くらい片付いた。
ありがたいことに、こんな仕事が大好きと言ってくれるはるちゃん。
もしかして、絵本を一冊ずつ読み上げているうちに、
新しい面白い本を見つけてくれたらいいな。
知らない本がいっぱい出てくるからね。
そう言えば、ラッセル・ホーバンの『フランシス』シリーズをチェックしていて、
はるちゃんが『フランシスのいえで』、を「家で」と発音していたっけ。
思わず「家出」と訂正してしまったが、後から、
あれはひょっとして「家で」でも正解だったかもしれないと思ってしまった。
アナグマの女の子・フランシスが、妹が生まれてさびしくなって、
家出を決行するのだけれど、隠れた先は、台所のテーブルの下。
そこでパパとママの話を聞いて…。
家出すると宣言したものの、家から出てないじゃないの。
やっぱり「家出」じゃなくて、「家で」だったのかも。
フランシスの気持ちが可愛くて、パパとママもとっても愛情たっぷりで、
『フランシス』シリーズはどれもおススメです。
はるちゃんとののかちゃんは、ビーズのブレスレットも作って
お土産に持って帰った。
次ははるちゃんのリクエストの、刺しゅう糸で作るミサンガに挑戦しよう。
次の文庫の日は、11月30日です。
(芝 直子)