タイトルの『おこだでませんように』は、「おこられませんように」の意味。
くすのきしげのり作の、迫力たっぷりの男の子の横顔が印象的な本だ。
妹を泣かせて怒られ、クラスの子を殴って怒られ…、
家でも学校でも怒られてばかりの男の子。
七夕の短冊に書いた『おこだでませんように』の文字の意味が、
色々身につまされて、読む人の立場を越えて、ドーンと胸に響く。
文庫にもあるこの本を思い出したのは、珍しくお客が一杯の文庫に、
私と同業の学童保育指導員の男性が遊びに来てくれたから。
それに、しばらくぶりに来てくれた女の子たちが、
別の学校ながら、自分たちも学童保育に行っている、と
教えてくれたからでもある。
学童保育の先生はね…と、色々意見を聞いて、
そうだよね、それはマズイよね、と彼と二人で深く同意してしまった。
大勢いる子どもたちも、しっかりとこちらの様子を見たり聞いたりしている。
分かっていてもつい愚痴が出たりする事を、深く反省してしまった。
その場の感情に流されず、ホントは怒られたくないと思っている子の
気持ちを考えられているか、この本を見るたびにつらくなってしまうのだ。
さてさて、珍しくも4人の女の子たちでにぎやかだった文庫で、
リクエストにこたえて、毛糸のマフラー作り。
そろそろ冬も終わりそうなんだけどな。
その横では、久しぶりに来てくれた彼が毛糸で本格的なミサンガを製作。
いつかきっとあの作り方を聞いておかねば。
大きいお姉ちゃん二人がマフラーを完成させ、
ぬいぐるみやおうちのワンコ(?)に着けるのだとか。
写真は私が作った、マドレーヌちゃんのマフラー。
もう一枚はみんなで境内に出て遊んでいる所。
境内で鬼ごっこをする子どもたちって、ホントに久しぶりに見たわ。
子どもの笑い声がする境内って、いいなあ。
次の文庫の日は、2月29日です。
(芝 直子)