永代経(2021年)のご報告

雲城山正教寺 行事記録 2021/04/21


永代経のお勤めをさせていただいたのでご報告します。

4月11日(土)14時~
正教寺本堂で永代経の法要を執り行いました。

新型コロナのワクチンの接種が始まっていますが、

第4波の真っただ中で心配な状況となっています。

今回は住職と寺族でお勤めさせて頂きました。

お彼岸に引き続き住職と寺族でお勤めさせて頂きました。

早く皆様と一緒に安心してお参りできる日が来ますように。

春のお彼岸2021

■第346回如月会のご案内■

如月会




村田溥積先生の楽しい身近な古典・法律の勉強会です。

 

 

 

 

 

 

 

お気軽にご参加ください。

如月会(第346回)予告

〈4月時間表〉

・13:00~13:40  ・4月の言葉
              ・表紙鑑賞
              -金子みすず・日本唱歌集-
・13:40~14:40  ・古典文学シリ―ズ
              「源氏物語」
・14:40~15:00  ・「方丈記」
・15:00~15:30  ・「くらしの法律」シリ―ズ
☆日時:2021年4月23日(金)
  13:00~15:30
☆場所:正教寺
☆例会会費:2000円
☆初めての方もお気軽にご参加ください。

 

 

「もりのへなそうる」 2021年4月17日 

今日のまゆーら 2021/04/20



 

冷たい雨ふりの一日で、文庫で本を読んでいたら、

和子さんが本堂のお習字の会を見に行こうと、誘ってくださった。

 

恐る恐る覗いてみたら、皆さん真剣にお稽古中。

今日は色紙に一文字を書くとのこと。

和子さんが頑張って「冴」という字を繰り返しておられるのを、見学する。

正教寺おとなの書道講座

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本堂に、ピーンと緊張した空気があって、いいなあと思ってしまう。

「芝さんも書かへん?」 「いやいや!」 と、全力でご辞退。

 

文庫に戻って、探し物。

渡辺茂男作の『もりのへなそうる』だ。

もりのへなそうる

 

 

 

 

 

 

 

たまたま依頼されて、一昨年開かれた講演会のテープ起こしをしているのだが、

それが、渡辺茂男さんの息子、渡辺鉄太さんの講演会。

テーマは「へなそうるのいる森」。

お父さんと、へなそうる他の作品にまつわるお話だった。

 

私は出席しなかったが、因みにこの日は台風直撃の日で、大変だったそうだ。

テープ起こしならぬ、CD起こし(?)で、

昔読んだ『もりのへなそうる』を懐かしく思い出しながら作業。

 

5歳のてつたくんと、3歳のみつやくんの兄弟が、

近くの森で不思議な卵を見つけて、翌日には卵から孵ったらしい竜に出会う。

お兄ちゃんの言葉を真似しては、舌っ足らずの言葉になるみつやくん。

みつやくんの言葉をそっくり真似する、竜のへなそうる。

 

講演では、このお話に出てくる、てつたくんは、

息子である鉄太氏本人がモデルであるとか、でも実際は違うとか、

竜のへなそうる、は、当初の原稿では、4頭で、名前がはなそうる、ひなそうる、

ふなそうる、へなそうる、だったとかが、語られていて面白かった。

 

CDなので固有名詞が聞き取りにくく、もう一度文庫で『もりのへなそうる』を

探したのだが、見当たらない。

そういえばしばらく見てないなあ。

 

念のため台帳を調べたら、この前の書架点検では無くなっていたことが分かった。

あら残念。ずっと前に紛失していたようだ。

 

いい本なんだけど、新しく入れても、今みたいにお客がないなら…。

どうしたものかと思案してしまった。

 

次の文庫の日は5月1日です。

(芝 直子)

「ねこはるすばん」 2021年4月3日 

今日のまゆーら 2021/04/04



 

 

お知らせしたとおり、今日は文庫の花まつり。

でもせっかく花御堂がきれいに飾り付けられているのに、お客はゼロ。

 

午前中に、長年花御堂の飾りつけをしてくださっている毛呂さんが、

娘さんやお孫さんと一緒に来てくださって、きれいになった花御堂の誕生仏様に

甘茶をかけてお参りもしてくださったそうなので、良しとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年は副住職の宏典様の発案で、新聞にお誘いのチラシも入れたのだが、

あいにくお申し込みはなかったらしい。

コロナ禍でもあるし、それも密にならなくて良かったと思うことにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誕生仏様にお花を供え、甘茶をかけてお参りをした。

そのあと、結局お寺の方ばかりに私のお話を聞いてもらった。

『ネズミ経』と、『びんぼうこびと』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ネズミ経』は、お経なんて一つも知らないいい加減なお坊さんが、

目の前に出てきたネズミの動きをお経のように唱えて誤魔化すお話。

本職のお坊さんの前でやるのは心配だったが、

笑って、面白かったと言ってくださったので一安心。

 

お話のほかに、子どものお客がいたら絵本読みもしようと思って、

うちから持って行ったのが、町田尚子作の『ねこはるすばん』。

ねこはるすばん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間が出かけて行った後、家で留守番してるはずのネコ。

うちにも7匹のネコがいるので、気になって買った絵本だ。

 

結論。ネコがおとなしく留守番していると思うなよ。

洋服ダンスを通って、どこかの知らない町へ行き、二本足で歩くと、

カフェに行き、床屋に行き、(この床屋もネコで、舌でザリザリなめてくれる)

映画館で興奮したり、釣り堀に行ってはすぐにあきらめて、

その代わりにお寿司屋でマグロをサビ抜きで食べる、という具合だ。

 

まるで休日の人間みたいではないか。

そして飼い主が帰ってくる前に、洋服ダンスから家に戻って素知らぬ顔。

ただし不思議なことに、出ていく前の部屋に比べて、

後はものすごく散らかっている。何がどうなっているのだ。

間違い探しのように、ページを見比べて、おしまい。

また面白い本をみんなと一緒に読みたいね。

 

次の文庫の日は、4月17日です。

(芝 直子)