今日は梅雨本番の雨の中、上田大愚氏の浄土三部経奉納法要。
午後からは併せて作品展も開かれていて、境内をお客様が次々と通られる。
文庫からその様子を見ていて、せっかくの作品展を拝見に行こうかと思いつつ、
来るときに濡らしてしまった靴のせいで、はだしになったので、遠慮する。
文庫で本を読んでいたら、珍しくはるちゃんが入ってきてくれた。
午前の法要から来ていたらしい。
絵を描いたり、スマホの写真を消したり、こんなおばさんの側で遊んでいた。
中学2年生ともなると、スマホの扱いも神速だ。
ついでに数年前に撮ったお兄ちゃんとの2ショットを見せてくれた。
まあ、お兄ちゃんとそっくりで、どう見てもコピペして合成したみたいで、
二人で大爆笑してしまった。
今はこんなにきれいな女の子になって、似てなくて良かったね、
と言えばいいのかどうか。お兄ちゃん、ごめん。
久しぶりにはるちゃんとたっぷりおしゃべりして、楽しかったです。
今日、私が借りて帰ったのは、エズラ・ジャック・キーツの『やあ、ねこくん!』
キーツの本を探していて、ああ、これもキーツだったかと再発見した。
キーツの絵本でおなじみの、少年たちの生き生きとしていること。
本当に子どもらしくて、ピーターも、この本のアーチーも、大好きだ。
この『やあ、ねこくん!』は、友だちとの待ち合わせ場所へ
アイスクリームをかじりながら歩くアーチーが、たまたま見かけたネコに
「やあ、ねこくん!」と声をかけたばかりに始まる大騒ぎ。
この絵本に出てくるネコが自然でいい。
最近ネコの出てくるお話にはまっていて、絵本もネコ…・
さて写真は作品展に来た子どもさんたち。
お父さん、お母さんが作品を鑑賞中、ちょっと文庫に来てくれた。
初めはドールハウスや積み木を出して、静かに遊んでいたのに、
私がはるちゃん相手に『ネコの家に行った女の子』を語りだしたら、
どうも様子が違うと不安になったらしく、お姉ちゃんのお目目がウルウル。
ごめんね、怖いお話じゃないんだけれど、お母さんが恋しくなったのかも。
後で、泣かしてしまったと落ち込んでいたら、そんな事ないと思うで、と
はるちゃんが慰めてくれた。
せっかくのお客さんだったのに、申し訳ない。
次の文庫の日は、7月3日です。
(芝 直子)