約3か月ぶりの「今日のまゆーら」!
コロナの感染者数が増えて、まん延防止措置が和歌山にも適応され、
大っぴらに、文庫は開いてますよ~と言いにくくなっていたので、
この記事をしばらくお休みしていたのだ。
そう、ホントは文庫は閉めずに、毎回開いていたのだけれど。
ここ最近は来る子もめっきり減って、開けてはいたものの、
和子さんと二人でおしゃべりばかり。
ろうそくを点けて和子さんにおはなしを聞いてもらうだけだった。
ところが!
今日は駐車場に着いたら、お子さん連れのお母さん方の姿が…!
正教寺には以前からご縁があって、よくいらしていたそうだが、
今日は絵本が見たくて文庫に来たとおっしゃる。
わお、それなら私のお客様。
しずくちゃんと、じんのすけ君姉弟、それにりゅうたろう君の、
いとこさんたち3人に、お母さん方だ。
狭い文庫がお客様でいっぱいになって、久しぶりににぎやかだった。
10か月から2歳までの小さいお客さんたちで、
片っ端からおもちゃを出したり、棚から本を引き抜いて遊んだり。
ドールハウスもしずくちゃんが気に入ってくれた。
偶然にも、しずくちゃんたちのお父さんが担任をしておられるクラスで、
私が2学期におはなしをさせてもらっていたと分かり、びっくり。
興味を持ってくださったお母さん方にも、急遽おはなしを聞いてもらった。
『猫の嫁』と『扇ノ芝のたぬき』。
こんなチャンスがあるなら、準備しておけばよかったなあ。
絵本は『あっちへいけよ』を読んでみた。
1977年に出版された、ヌッドセット作・ボンサル絵の絵本、
犬は嫌いと言う男の子と、お構いなしにじゃれついてくるどこかの犬。
だんだん犬が気になって、うちへおいでよ、と言ってしまったら…。
実はこの絵本、今編集作業中の、紀北子どもの本連絡会の機関紙
『紀の子』のために文庫で探して、やっと違う名前で見つけた本。
図書館で本を選ぶイベントで、『いぬなんてだいきらい』という絵本を
選んだ人がいて、その表紙に見覚えが…。
確か文庫で見た気がすると、さんざん探したら、なんと1994年になって、
タイトルと出版社と訳者を変えて新たに出版されて、
その時に作者の名前もヌッドセットから、ノドセットに表記が変わっていたのだ。
見覚えがあるのに文庫の台帳になかったのは、そのせいだわ。
タイトルは違っても、まゆーらの本の方が、最初に出版されたものだった。
それはさておき、久しぶりににぎやかにいっぱい遊び、お話も聞いてもらい、
帰りたくないというしずくちゃんも、また今度ね、と帰って行って、文庫は終了。
次回の文庫の日、4月2日には、花祭りを開きます。
何でもいいので、お花を少し持ってきてね。
道端のレンゲでも、1輪だけでもいいよ。
次の文庫の日は、4月2日です。
(芝 直子)