久しぶりに文庫がにぎやかだった日。
元かいがら文庫の栄田さんが、本を借りに来てくださって、
そのあと、あお君が半年ぶり位に顔を見せてくれた。
3歳児の半年間の成長はすさまじくて、4歳になったあお君は見違えるようだ。
大人のような口調で会話をして、自分の気持ちもどんどんおしゃべりできるし、、
きちんとやりたいことが伝えられる。
前は、本堂でお習字をしているお母さんの所に行きたくて、
指で「ちょっとだけ」の仕草をしていたのに!
あれはあれでとてもかわいかったんだけどなあ。
それに、今日は初めての運動会だったそうだ。
お土産にもらったというジグソーパズルを持ってきて、
運動会の様子を教えてくれた。
運動会と言えば、コロナ前のように祖父母までが応援に行って、
みんなでお弁当を食べる風景は、もちろん知らないあお君。
でもコロナが終わっても、学校の運動会は元に戻らないらしい。
お弁当なしの、午前中だけの運動会が定着するでしょうと、
先日お目にかかった小学校の校長先生が言っておられた。
寂しい気がするのは、年寄りだけかなあ。
さて、栄田さんと一緒に折り紙をして、紙飛行機も作ったあお君と、
境内で飛ばしっこをしてみる。
ついでに石段の上から、境内に紙飛行機を投げてみた。
こんなことをするのは何年ぶりかしら。
文庫に戻ったあお君に、おはなしも聞いてもらう。
『世界でいちばんきれいな声』という小さい子向きのおはなし。
前は聞いてもらえなかったあお君が、風船を引きずりながらも
ちゃんと耳を傾けて聞いてくれて、本当にうれしかったわ。
かわいいなあ。
写真は、「シンカリオンの絵が描きたい」と言い出して、
副住職さんと一緒にチャレンジしている所。
私ではなく、ちゃんと意味の分かる人に言いに行く所が偉い。
新幹線が変身するんだって? 知らんわぁ。
お母さんと絵本を選んで、またたくさん借りて帰ってくれた。
馬場のぼるさんの『11ぴきのねこ』のシリーズが多い。
私のおススメは『11ぴきのねことぶた』。
ブタの家を建てるのを手伝ったのに、出来上がった家が惜しくなって、
ちゃっかり自分たちの家にしてしまう11ぴきのねこ。
あお君、台風シーズンに、ぜひ読んでください。
次の文庫の日は、10月29日です。
(芝 直子)