今日はお習字の日だったけれど、あお君の姿は見えなくて、
文庫のお客様もいなかった。
午前中から家で読みかけていた本を持って来てたので、せっせと読書。
きのう海南市の図書館ノビノスで借りた本だ。
この頃週に1回以上のペースで、夫婦で通っている。
驚くのは、大工一筋で、新聞以外の活字には縁のなかったお父さんが、
後期高齢者になってから、にわかに読書に目覚めたこと。
初めはハウツー本が主で、苔の栽培の本とか、漬物の本とかを借りていたのに、
どんどんジャンルが広がって、昨今は時代小説にもハマっている。
他にも図鑑から人権問題、時事の本まで幅広い。
そういえば先月は、『ノラ猫の拾い方』とか『猫の下僕としての心得』なんかも。
最近年寄り猫が次々死んだりしたから、ネコが足りないのか?
時代小説の2、30巻あるシリーズを結構なペースで読み進めているのを見て、
私としては、人はいくつになっても本の楽しさに気づけることに驚いている。
さて話は脱線したけれど、今日の絵本の紹介は、ヨシタケシンスケさんの
『りんごかもしれない』だ。
学校から帰ってきて、テーブルの上のりんごを見つけた男の子。
りんごに見えるけれど、本当はりんごじゃないかもしれない。
反対側はミカンかも。それとも大きいサクランボかも。
中にメカが詰まっている機械かも…、空想は広がっていく。
常識をぶっ飛ばす発想の数々に、新しい驚きに出会う事必至の絵本だ。
あんまり小さい子より、小学生になってからの方が共感できる気がする。
次回に持っていくので、誰が見てくれないかな。
本当に、本って、いつでも新しい喜びを与えてくれる。
次の文庫の日は、3月4日です。
(芝 直子)