「ぽとんぽとんはなんのおと」 2024年3月16日 

今日のまゆーら 2024/03/17



今日は外の方が暖かくて、もういよいよ春が来た感じ。

境内であお君が縄跳びをしているのを見ていたら、日差しが熱い。

それにしてもあお君、縄跳びが上手でびっくりだわ。

もうすぐ二重跳びだってできそうだ・

 

文庫に初めて来てくれた3歳の頃は、

すぐに本堂でお習字をしているママの様子を見に行きたがったのに、

この頃はそんなこともなく…と思っていたら、

なぜか今日は「しずくちゃんを見てくる」と、本堂に行きたがる。

しずくちゃんの泣き声が気になるらしい。

お兄ちゃんだなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は、ドングリと爪楊枝で作ったコマをバッチリ回すあお君。

静止しているように見えるのは、高速で回転してるからだ。

文庫にあった、クヌギのドングリで、コマを作ってみたのだけれど、

なかなかよく回るのが作れなくて、苦労したわ。

 

お習字が終わってからきてくれたしずくちゃんは、

なんと寝返りができるようになっていた。

この前は仰向きに寝て、アブアブ言ってただけだったのに!

 

しかも両腕を突っ張って、上体を反らしている。

「腕の力が強いんやねえ」と言おうとして、思わず

「前足の力が強いんや」と口走ってしまった。

慌てて言い直すが、ネコじゃあるまいし、ごめんなさい。

ぼとんぼとんはなんのおと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、春の気配と、しずくちゃんで、クマの赤ちゃんが出てくる絵本、

『ぽとんぽとんはなんのおと』を思い出した。

神沢利子作の素敵な絵本で、冬ごもりの穴の中で生まれた双子の坊やが、

春になって穴から出てくるまでの、お母さんクマとのやり取り。

じんわり、あたたかい気持ちになる素敵な絵本だ。

 

しまった、この本ならお話で語れるのに。

押し売りで聞いてもらったら良かったなあ。

また今度ね、って、早春のお話だった。遅いかなあ。

 

ところで4月6日の文庫の日は、花祭りです。

お花を持ってきてくださいね。

 

次の文庫の日は、3月30日です。

(芝 直子)

♪花まつりのご案内-2024♪

雲城山正教寺 お知らせ 2024/03/03


花まつりはお釈迦さまの誕生日をお祝いする行事です。お花をお供えし、誕生仏に甘茶をかけて、仏教に触れながら幸せな人生を送ることを願って手を合わせます。

毎年4月8日が花まつりですが、今年は4月6日(土)にとり行います。

お子さんとお寺参りのひと時をすごしませんか?

 

4月6日土曜日 2時から

正教寺本堂にて

お供えするお花を一輪お持ちください。

参加費は無料です。

 

住職による短いお経の読経とお寺の内部をいろいろご紹介します。

また「まゆーら文庫」でお世話くださっている芝直子さんの絵本朗読があります。

 

「ベロ出しチョンマ」 2024年3月2日

今日のまゆーら



ベロ出しチョンマ

 

 

 

 

 

 

『ベロ出しチョンマ』は、斎藤隆介作の童話集。

おいでになった佐武さんが、前に『モチモチの木』を栃の木がらみで紹介したので、

「モチモチの木って、ベロ出しチョンマと同じ作者なんですね。気がつかなかった」と言われたのだ。

確かにそうだけど、文庫には無いですねぇとお返事。

 

どちらかと言えば大人向けの童話集なので、

単独では『ベロ出しチョンマ』は、絵本になっていないと思う。

一緒に入っている『モチモチの木』や『八郎』や、『花咲き山』は、

滝平次郎さんの美しい切り絵のままで、絵本になっているのだけれどなあ。

 

正直に言うと、子どもが残酷な目に合うお話は、個人的に苦手だ。

3歳の子どもも含めて、一家全員が磔になって死ぬなんて怖すぎる。

一貫してこの童話集のテーマが、自己犠牲とか、献身とか、

そういう方面であることも、苦手な一因かもしれない。

私が、いたってちゃらんぽらんな人間なもので。

 

なのに、なんだか今日の文庫はそっち方面に流れていく。

和子さんから、満州から引き揚げた頃の凄惨なお話を聞いたし、

佐武さんも詳しくて、絶妙な相槌を打ってくださるし。

最近の世界情勢を鑑みても、目を背けてはならない貴重な体験談。

 

そもそもが私が今日のお話に選んだ、『きんぷくりんとかんぷくりん』が

いけなかったのかも。

和歌山の民話で、でたらめに魚の名前を言って、褒美の5両をせしめた男が、

代官にばれて、「打ち首じゃ」と言われる話。

機転を利かせて代官を煙に巻くのだか、子どもの前では語りにくい。

そもそも代官を知らんしなあ。「だいこん?」って言われたし。

イカが干したらスルメになるのも、多分小さい子では分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

打ち首と、戦争体験と、ベロ出しチョンマで終わった文庫の日でした。

写真は明日のひな祭りに合わせて、飾ってみたドールハウスです。

 

次の文庫の日は、3月16日です。

(芝 直子)