「モモ」 2025年4月19日 

今日のまゆーら 2025/04/29



新学期も始まって、新一年生になったあお君が来てくれた。

きっと新しい学校生活は、色々大変なこともあるようで、

今日はちょっぴり疲れて、プンプンモードかも。

頑張れ、1年生。先は長いのだ。

 

今日は『地図の日』とかで、佐武さんがこの近辺の航空地図や、

その他の詳しい地図をたくさんコピーして、プレゼントしてくださった。

市役所に行けば、最新の航空地図が入手できるらしい。

拡げて「ここが文庫で」と眺めていたら、珍しいお客さん。

 

「芝さん、いっとです」とやってきたのは、藤浪さんの初孫のいっと君。

そして、その横のきれいな女の人を「彼女」と言うではないか。

なんだと、待て待て…と、飛び上がってしまったわ。

あのいっと君が、彼女だと!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東大阪に住んでいて、ご住職がちょっとお体の具合を悪くされたので、

お寺の草引きに駆け付けたとのこと。

なんと、この暑い日に、彼女さんも一緒に?!

 

「ウグイスが鳴いていて、楽しかった」と彼女さんが言うので、

ぜひお話を聞いてと、『鳥呑爺』を押し売りして聞いてもらった。

「あやちゅうちゅう こやちゅうちゅう にしきさらさら

ごよのさかずき もってまいろうか びびらびん」と鳴く鳥の話。

ここだけの話、あの鳥はイソヒヨドリじゃないかと私は思っている。

 

和歌山には馴染みがないらしい彼女さんに、

佐武さんが、さっそくさっきの地図を見せて、色々紹介してくれた。

うん、パンダがいるのは、この近所ではありません。

太地町は、もっと遠いです。

 

写真はお二人と、いっと君が描いた作品。

いっと君はボールペンで精密な動物画を描いて、あちこちに出品している人。

使っているのは黒のボールペンだけなのだが、100均の黒のボールペンが

ペンごとに色が違って、微妙な色を使い分けるのに良いそうだ。

道理で、この絵のヒョウ(だよね?)の目玉は青いし、口元は赤く見える。

ふしぎだなあ。

 

いっと君たちが帰ってから、あお君のママが、佐武さんに

ルービックキューブの特訓を受けていた。

あお君もママも頑張ってくださーい。

モモ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで、このブログのタイトルを『モモ』にしたのは、探しているからです。

ミヒャエル・エンデの『モモ』、50年近く前に出版された本で、

今度紀北子どもの本連絡会の読書会に使いたいのですが、

文庫にあったはず、と探したら行方不明。

4年前に点検した時には既に無かったようなので、さて、どこへ行ったか。

どなたかご存じでしたら、教えてくださいませ。

 

祝日は文庫がお休みになりますので、次の文庫は、5月17日です。

(芝 直子)

「きいろいのはちょうちょ」 2025年4月5日 

今日のまゆーら 2025/04/09



今日は花祭り。お釈迦様がお生まれになったお祝いだ。

うれしいことに、4組の親子連れのお客様が来てくれて、

花御堂にレンゲや水仙など、春の花を供えてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花御堂の屋根の花をさわって、「本物やわ」という声が上がる。

花御堂はもう何十年も、若葉団地の毛呂さんがきれいに飾ってくださっている。

同じ時期とはいえ、年によっては花の少ない時もあるのに、

本当にありがたいことだ。

 

その花御堂の中の誕生仏様に、ひしゃくで甘茶を掛けて、

みんな、小さい手を合わせて、お母さんと一緒にお参りをしてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は4年生になる、はるかちゃん。

そう、本当なら今日帰京するはずだったのに、このために延ばして、

あきら君と一緒に花祭りに参加してくれたのだ。

 

お参りが終わってから、お菓子をもらい、こわごわ甘茶も飲んでみる。

お砂糖も入ってないのに、ものすごく甘い。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから絵本を聞いてもらう。

40年も前に出版された、五味太郎作の『きいろいのはちょうちょ』。

男の子が虫取り編みを持って、あちこちの黄色いものを捕まえて回る。

絶対にちょうちょ、今度こそちょうちょ、と網をかぶせてみると…。

単純な穴あき絵本だけれど、これがとても楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて今日のお話は、『王子さまの耳は、ろばの耳』と、

お母さん方が多かったので、身分違いの結婚話、『にぁ~う』にしてみた。

先週聞いたはるかちゃんたちには、シーッと口止め。

お母さん方もすごく聞いてくださって、ありがとうございました。

 

さて、文庫に戻ってからは、絵本を読んだり、

はるかちゃんのお母さんが持ってきてくれた、JALのロゴ入りの

飛行機を組み立てたり、いっぱい遊ぶ。

 

1家族に1ついただいたので、みんなお母さんと一緒にせっせと作って、

あとは境内で飛行機飛ばし大会になった。

これがよく飛ぶのなんの!!

写真はあきら君。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

境内に飛行機を飛ばす子どもの声が響くって、何年ぶりかしら。

屋根に乗って、副住職様に脚立で取っていただくハプニングもあったけど!

昔の子は、境内の階段の上から飛ばしたものだ、と言ったら、

それからはみんな石段を駆けあがって、せっせと飛ばしていた。

応援のお母さんたちの声も、久しぶりかも。

 

子どもたちは疲れ知らずで、私も楽しかった。

久しぶりににぎやかな花祭りでした。

 

次の文庫の日は、4月19日です。

(芝 直子)

「げんきなマドレーヌ」 2025年3月29日 

今日のまゆーら 2025/04/01



桜がチラホラ咲き始めて、境内ではウグイスの声が聞こえる。

今年初めて聞いたわ!!

裏の山にいるらしく、とてもきれいに鳴いている。

季節の初めはたいてい下手くそな声なんだけど。

 

そういえばもう春休みだったんだ。

この前、いつもお話に行く施設が、春休みは時間が変わるのを忘れて、

すっかり忘れて大失敗したばなりなのに。

施設の子どもさんに「仕方ないよ、いつも3時半だし」と慰められた。

 

なのに、文庫にあきら君が来てくれて、あっ、春休みだったんだと思い出した。

東京からいつもの里帰りで、お姉ちゃんと一緒に来てくれて、とてもうれしい。

久しぶりに会う二人の成長ぶりにもびっくり。

きっと夏休みになったら、はるかちゃんは私より大きくなってるわ。

その大きくなった二人の写真を撮り忘れたのは、大失敗。

最近失敗が多いなぁ、私。

 

あきら君は座り込んで9冊も本を読み、

はるかちゃんはドールハウスの模様替えに夢中。

それから、佐武さんに貨幣の本を紹介してもらったり、

一緒にカードゲームをしたりと、目いっぱい遊んだ。

 

途中ではるかちゃんが、文庫にあるマドレーヌちゃんの人形を見つけて、

着こんでいるコートやマフラーを脱がし始め、いつのまにか裸んぼに…。

そしたらなんと、右の下腹に傷跡の線が出てきて、びっくり。

まさか、こんな絶対見えない所に誰か落書きした?と言いかけて気がついた。

盲腸の跡だ!!

げんきなマドレーヌ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルドウィッヒ・ベーメルマンス作・絵の、文庫にもたくさんある『マドレーヌシリーズ』、その中にマドレーヌちゃんが盲腸になると言うお話があった。

『げんきなマドレーヌ』だ。

さっそく本棚から見つけたのを、後から来たお母さんも一緒に聞いてもらう。

 

パリの寄宿舎に暮らしている12人の女の子、その中の一番おチビの

マドレーヌが、盲腸になって手術をして入院してしまう。

先生のミス・クラベルが、他の11人を連れてお見舞いに行くと…。

とても生き生きとして、素敵な本だ。

 

そうだったのか、文庫にあるマドレーヌちゃん人形は、盲腸の後だったのね。

パンツまでぬがして遊ぶ子がいなかったから、気がつかなかったわ。

 

お話も楽しみにしてくれていたようで、あきら君のリクエストで二つ語った。

貧しい男がお大尽さまの娘を好きになる『にぁ~う』を語ったら、

はるかちゃんが冷静に、「えー、だめよ」と言ったのかおかしかったわ。

 

来週の土曜日は花祭りなんだけど、はるかちゃんたちはその日に帰京するらしい。

また夏休みになったら会えるかな。

 

次の文庫の日は、4月5日です。

花祭りなので、何かお花を持ってきてください。

タンポポでも、レンゲでも何でもいいよ。

(芝 直子)