午前中の台風さながらの風雨が一段落。
でもまだ風がひどい。
きっとお子さん連れのお客はないだろうから、読みかけの本を持って行く。
でもうれしいことに、文庫を開けて早々、佐武さんがおいでになった。
持ってきてくださった地図を見たり、本のついてのおしゃべりをしたり、
あっという間に時間が過ぎた。
途中で顔を出してくれた和子さんも一緒に、きょうもお話を聞いてもらう。
今日のお話は岐阜県の昔話で、『治兵衛さとカッパ』
ちょっと長めの、しっかりした昔話だ。
佐武さんが「今の子には、自在鉤とかいろりの説明が要りますなあ」。
いやいや、それが案外子どもらはしっかり分かって聞いてくれるの。
聞きなれてるというのもあるかもしれないけど。
さて、お雛様仕様にしたままだったドールハウスを、五月人形に変えて、
返却用の箱にたまった本を片付けて、今日はお終い。
でも、ついつい出てきた本を本棚に戻す前に読んでしまう。
見つけたのは五味太郎作の『いっぽんばしわたる』だった。
誰が借りてくれたのか、テーブルの上にあった。
この本、見れば見るほど好き。
そうきたか…、え、いやあ、それは無理だろう、と
ついついニマニマしてしまう本だ。
こんな素敵な本に、最近巡り合わない気がして、ちょっと不安だった。
メディアに溢れるたくさんの流行りの絵本があるけれど、
その中で、『いっぽんばしわたる』に負けない力のある本はどれだろう。
というわけで、新刊の児童書情報が知りたくなって、
明日は岸和田市立図書館まで行って来ます。
昨年度に出版された児童書についての講演会。
実物も見られるので、楽しみだわあ。
次の文庫の日は、5月31です。
(芝 直子)