いよいよ夏休み。
とは言っても、ずうっと暑いので、今さら夏休み感が無いんだけれど。
今日のお客様は、前回に続いて登場の前田ファミリー。
可愛いすずかちゃんを囲んで、ママの他、あいか姉ちゃん(おばさん!)や、
みりちゃん(おばあさん)。
前田家の初孫とのことで、そりゃあ可愛いに違いない。
すずかちゃんの一挙手一投足に大騒ぎになる様子が、見ていても楽しくて、
(うん、孫もネコも、このくらい小さいうちが花だよね)と、
失礼なことを思ってしまったわ。
今日はお習字の日で、本堂にも連れて行って、
上田センセに「前田家の顔やなあ」とも言われたらしい。
上田センセは、前田三きょうだいのお習字の先生でもあったものね。
文庫でいっぱい遊んで、積み木の入っていた箱で電車ごっこをしたり、
赤ちゃん用のフワフワ野菜の入っていた入れ物を帽子に被ったり。
確かに帽子サイズなんだけど、中に埃が入ってないか、私はそっちが心配。
その間にあいかちゃんが棚から出して見ていたのが、
長谷川義史作の絵本、『だじゃれ日本一周』だ。
長谷川さんらしい、とっても面白い本。
都道府県の名前をだじゃれで書いてるだけなんだけれど、
あまりのだじゃれのひどさにひっくり返ったり、それでいて
ご当地の特産なども描きこんでたりして、見ていて飽きない。
和歌山県は?とあいかちゃんが探したら、
『わかやまゆうぞう』となっていた。わ・加山雄三ね。
そこでみりちゃんから、加山雄三さんの出身地は和歌山県じゃないと突っ込み。
まあいいのよ、きっと。
それから、短いネコのお話を一つ聞いてもらう。
『ねことかにのかけくらべ』で、カニは自力で走らず、
ネコのしっぽにハサミでつかまっていく話。
牛の背中にネズミが載って、神様の御殿まで行って十二支に入る、
「干支の始まり」を思い出してしまうわ。
「ネコは尻尾が痛くなかったのか」と、みりちゃん。
うん、私もそう思います。
お盆にはパパが迎えに来るという、里帰り中のすずかちゃん。
また会えるといいね。
次の文庫の日は、8月2日です。
(芝 直子)