「あっちへいけよ」 2025年10月4日  

今日のまゆーら 2025/10/06



小雨模様の静かな日。

今日もお客さんゼロの日で、和子さんと二人だった。

和子さんもお元気そうで、ゆっくりと文庫でおしゃべり。

 

半年前まで小さいお子さん連れで見えていた、

育休中のお母さん方が最近お見えにならないのは、

みんな復職してお忙しいのだと思う。

そのうちまたお見えになる日もあるだろう。

 

時間がたっぷりあって、和子さんも聞きたいと言ってくれたので、

今日はお話の日になった。

最近覚えた、紀三井寺のもう一つのお話。

山門の仁王さんについての『力くらべ』と言うお話だ。

 

毛見に住む仁吉という大男が、阿波の国の力持ちの所へ

どちらが日本一かと、力くらべに行くのだが、

相手が強すぎて、逃げ帰ろうとする。

そこを紀三井寺の観音様に助けてもらい、

約束通り今も紀三井寺の山門で、門番をしているそうな。

 

本物を見たいと妹が言うので、この間紀三井寺に行ってきた。

仁王様は金網越しに阿吽二体がおられて、

はて、どちらが仁助やら。

 

それともう一つの紀三井寺のお話、『円明はんの三宝柑』。

実は文庫の後、美山村のお月見お話会に呼ばれていて、

そこで語るのだが、練習に和子さんに聞いてもらった。

あっちへいけよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本棚から目についたのは、『あっちへいけよ』という小さい絵本。

なぜか大きい絵本の間で、不思議にピカッと光った本だ。

背表紙が見えなくても、『あっちへいけよ』だと分かったわ。

あ、こんなところにいたのね、と言う感じ。

 

クロスビー・ボンサル絵、ジョウン・ヌッドセット作の絵本で、

最近は絶版で、復刻の予定もないらしい。

中古のマーケットでは数千円の根がついているようだ。

ネコ好きの私でも大好きな、イヌの絵本。

感想を聞いてみたい、小さい子たちの顔が浮かんだ。

 

下の県道で待ち合わせなので、少し早めに文庫はお終い。

雨は上がったようだが、お月さまは見えるかなあ。

文庫にあった、お月見のミニチュアでも写しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の文庫の日は、10月18日です。

(芝 直子)