今日の絵本は、やっぱりこれ。
田島征三作の『とべバッタ』だ。
ページいっぱいのバッタの、大迫力に引き込まれる。
天敵から逃れて、とうとう空へ飛び立つバッタ。
読むだけで元気が出そうな本なのだ。
前回探した、読み聞かせ向きの絵本に入れ忘れたのが悔やまれる。
ぜひこれも、子どもたちと一緒に読んでほしい。
子どもによったら、虫はいやというかもしれないけれど、
だいたい、虫だって、よく見れば一生懸命生きていて、可愛いのだ。
そういえばうちにも、バッタじゃないけれど、カブトムシだの、
アゲハ蝶の幼虫などがいるわ。
小さい子がいるわけでもない、高齢者の家なんだけどな。
カブトムシは、毎年飼育しているやつが今年も孵化したもので、9匹。
アゲハ蝶は、庭の山椒の葉っぱで孵化したものだ。
早いこと捕まえて飼育ケースに移しておかないと、葉っぱを丸坊主にされ、
お父さんがひねりつぶそうとするのだ。
うん、天敵はお父さんだな。
雨降りで、あいにくお客様が無かった文庫で、今日も本を読んだり、
和子さんにお話を聞いてもらって、終了。
今日のお話は、和子さんのリクエストで、『みそ買い橋』。
先月まゆーらで、紀北子どもの本連絡会の例会をしたときに、
メンバーの馬場さんがお話を語ってくれたのだが、
それがイギリスの『スワファムの行商人』というお話で、
どういうわけか、そっくり同じお話が日本にもあるのだ。
それが『みそ買い橋』。
どっちも、橋の上でいい知らせを聞けるという、夢のお告げを信じて
何日も経ち続けていた男の話。
日本にも外国にも同じお話があるのは、人の気持ちが同じだからかも。
次の文庫の日は、7月15日です。
(芝 直子)