今月のお花

雲城山正教寺 お知らせ 2017/02/20

今月は桃と菜の花が、

本堂でみなさまをお迎えします。

まだまだ寒い毎日ですが

春の訪れを感じさせてくれますね♪

お風邪など召さないように

ご自愛ください。

 

おてらおやつクラブ発送のご報告とお礼

雲城山正教寺 お知らせ 2017/02/19

今月もおてらおやつクラブ
発送させて頂きました。

 

 

 

 

 

 

いつもお供え下さる方、
興味を持って下さる方、
どうもありがとうございますm(__)m

この活動は
全国の550のお寺や
連携する支援団体や行政は197団体
が参加しているそうです。

この度和歌山で説明会が開催されます。
ご興味持ってくれそうな方に
ご案内いただければ幸いです。
よろしくお願いしますm(__)m

日時2月20日 月曜 14時〜16時
場所善称寺さま
和歌山市本町5丁目32
073-422-0473

http://otera-oyatsu.club

「天狗童子」 2017年2月18日 

今日のまゆーら

 

 

少―しだけ寒さが弛んだ境内に、和子さんが野菜をたくさん干していて、

赤やら白やら、花が咲いたみたい。

一瞬、赤は干しエビに見えたんだけれど、よく見たら人参だった。

 

文庫のお客は永嶋家のおばあちゃん・お母さん・りこちゃん。

三代揃って遊びに来てくれて、りこちゃんがひたすら黙って本を読む傍らで

私たちはせっせとおしゃべりして過ごす。

 

 

 

 

 

りこちゃんは雑音にめげず、名探偵シリーズを5冊も読んでしまったそうだ。

うるさくしてごめんね。

 

ところで、今朝の新聞に、児童文学作家の訃報が二つ並んでいた。

ちいさなうさこちゃん・ミッフィーの作者、ディック・ブルーナさんと、

コロボックルなどでお馴染みの佐藤さとるさん。

 

どちらの作者の本も、文庫にはいっぱいある。

ちょっと数えたら、うさこちゃんシリーズが17冊。

佐藤さとるさんの本は7冊。

ただしどれもすごく古い本で、それだけこの二人の本は

児童文学の古典的名作だということだ。

 

アニメやゲームで育った現代の子どもたちには、

いわゆる古典的名作と言うだけでは、なかなか手にとってもらいにくい気がする。

うさこちゃんシリーズは、今も赤ちゃん絵本の定番の一つだけれど、

コロボックルはどうだろう。

 

でも最近あの有川浩さんが、佐藤さとるさんの『だれも知らない小さな国』を

元にして、『だれもが知っている小さな国』を書いている位だから、

どうだろうなあ…と、勝手にあれこれ考えながら文庫に座っていた。

 

で、そこへ来たりこちゃんたちに、佐藤さとるさんの新しい本(!)の

話をしてみた。 『天狗童子』。

笛の上手な山番の与平の元に、大天狗が子どものカラス天狗の

九郎丸を連れて来て、笛を教えてほしいと言って預けていく。

 

 

 

 

 

人間の姿になった九郎丸をいとおしい思い、

天狗の世界に返したくなくなった与平は、変身のためのカラス蓑を焼こうとする。

 

ここから物語はどんどん広がり、天狗の世界や戦国時代の国とりの話など

すごく読みごたえがあって面白い。…のだが。

 

なぜかページ数にして残り1割か2割になったころから、

一気に描写が減っていく。

尻切れトンボと言うほどではなくて、一応結末までちゃんと書いてるのだけれど、

一気にそこからは粗筋の羅列になってしまったような???

 

40年ほど前に書きかけていた作品に、最近になって手を入れて出版したとの

後書きだったが、だとしたらご高齢になって色々大変だったのかなあと

全くのシロートが勝手に偉そうに思ってしまったりもするのだ。

 

でもとにかく面白いし、誰か読んでくれるのなら文庫に持って行こう。

ホント、惜しい…とまだ偉そうに言ってしまうのだけれど。

 

私が読んだのはごく最近出版された講談社の文庫本なので、

その前に児童書の出版社から出た物の方が読みやすいかも。

 

佐藤さとる氏の御冥福をお祈り申し上げます。

オランダのブルーナさんにも、ご冥福をお祈り…っていう言葉でいいのかしら。

これって、仏教の言葉ですか?

 

なにはともあれ偉大な児童文学と絵本の先駆者お二人に、

心からのお礼を申し上げます。

子どもたちのために、たくさんの作品をありがとうございました。

 

次の文庫の日は、3月4日です。

(芝 直子)

■第296回如月会例会のご案内■

如月会

村田溥積先生の楽しい身近な古典・法律の勉強会です。 お気軽にご参加ください。

〈2月時間表〉

 

・13:00~13:40 ・2月の言葉

             ・表紙(詩)鑑賞
              -金子みすず・日本唱歌集ー

 

・13:40~14:40  ・古典文学シリーズ
              「源氏物語」

 

・14:40~15:00  ・明治文学シリーズ
              与謝野晶子「みだれ髪」
 
 
・15:00~15:30  ・「くらしの法律」相続

 

☆日時:2017年2月24日(金)
  13:00~15:30 例会

 

☆場所:正教寺
☆例会会費:1500円 
☆初めての方もお気軽にご参加下さい。

 

「ねこのおすしやさん」 2017年2月4日 

今日のまゆーら 2017/02/12

 

 

鈴木まもる作の『ねこのおすしやさん』。

さやちゃんがわざわざ探して、「読んで」と出してきた絵本だ。

お寿司を食べたいねこたちが、優しいお寿司屋さんのお兄さんに

憧れのお寿司を一杯食べさせてもらい、お金を持っていないことに気づいて…。

 

このお兄さんの車がすごい。

お寿司屋さんの移動販売車で、しかもネタが無くなったら車で海へ!

タイヤが引っ込み、船に変身して釣りが出来るし、

潜水艦にもなって、アワビやタコも捕まえてしまうのだ。

ねこのおすしやさん

 

 

 

 

 

 

もちろんお金を払えなかったねこたちも一緒に魚釣りのお手伝いして、

お寿司屋さんの修業もして、めでたくお寿司屋さんになってしまう。

お寿司を食べてみんなが喜んでくれたら嬉しい、と言うお兄さんとねこたち。

この本を見てると、お寿司が食べたくなってくること請け合いだ。

 

ちなみにさやちゃんは、イクラの軍艦巻きとたまご、カッパ巻きが好きだそうな。

生もののお魚のお寿司は、ノーサンキューらしい。

なのにこの本が大好きって、面白い。

 

昨日のお客はさやちゃんだけだったので、延々と二人でカードゲームをし、

誰かこないかなあと、お散歩がてら外を一回り。

歩いてたら、民家の庭木に男の子3人が登っているのに会ったり、

何か捕りに行くらしい、棒にペットボトルをくっつけた手製の道具を持った

男の子たちにも出会った。

 

それから池に行って、空の雲が水面にきれいに映っているのに感激。

のぞいていると、池の深い所に空があるように見える。

思わず入って行けそうな錯覚がして、不思議な光景だった。

 

あ、そう言えば、『精霊の守り人』1巻が文庫に戻っています。

読みたい方はお寺に取りに行って下さったらいいと思います。

因みに私も、軽装版を1冊買ってみたので、うちに来てくださってもあります!

 

次の文庫の日は、2月18日です。

(芝 直子)