写経表具の進捗ご報告その3 経立台が完成しました!

雲城山正教寺 お知らせ 2021/05/30


いよいよ5月も終わりですね。

いかがお過ごしでしょうか。
ご支援賜りまして
ありがとうございます。

6月19日の奉納法要に向けて
着々と準備を進めております。

昨日、経立台が完成しましたので
ご報告いたします。
たくさんのご奉賛と、
特別な表具のために
通常の巻物より太くなっています。

そのため、経立台も専用に
あつらえて頂きました。

立派なものが出来上がりましたので
ご報告いたします。

ありがとうございます。

また、法要時に併催いたします
上田大愚書作展の準備も
進んでいます。
その件については、また後日ご報告します。

コロナ禍で緊急事態宣言も延長されていますが
どうぞご自愛ください。

上田大愚さん紹介
https://syoukyouji.com/syoukyouji/library/

浄土三部経
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%84%E5%9C%9F%E4%B8%89%E9%83%A8%E7%B5%8C








「いまはむかしさかえるかえるのものがたり」 2021年5月15日 

今日のまゆーら 2021/05/17



今日は文庫で本探し。

『11ぴきのねこ』でおなじみの、馬場のぼるさんの本を探していた。

けっこうたくさんあって、片っ端から読んでいたら、

『いまはむかしさかえるかえるのものがたり』がない。

 

 

 

 

 

 

もっともこの本は、松岡享子文・馬場のぼる絵、で、

馬場さんは絵を描いているだけなのだが、あのひょうひょうとした絵が

言葉と一体になっていて、私にとっては馬場さんの本、だ。

 

語尾に「かえる」がつく言葉のオンパレードで、

ひっくりかえる、きかえる、いれかえる、さかえる、よみがえる…

もちろん主役は殿様カエル。

日本語でも韻を踏むことができるんだと、つくづく思う。

さてどこに行ったかな。台帳にはあるから、またゆっくり探そう。

 

それはそうと、うれしい出来事があった。

ドールハウスの中身が動いている。

子どもが来たのね、と和子さんに聞いたら、先日お客があったとのこと。

 

奇数土曜日の文庫の日には、もう長い事お客がないけれど、

間の日に遊びに来てくれた親子さんがいたそうだ。

ドールハウスで散々遊び、お父さんに絵本を読んでもらっていたとのことで、

それは良かった良かった。

和子さんと、文庫があってよかったね、と喜び合った。

 

あんまりうれしいから、ドールハウスの家具のグチャグチャを

片付けずにそのままにしておいた。なんかいいなあ。

 

さて今日も和子さんを捕まえて、ろうそくをつけてお話を聞いてもらう。

『ねずみのすもう』、新潟県のお話だ。

赤い褌を閉めて、相撲を取るねずみたちも、なんかいいなあ。

 

次の文庫の日は、5月29日です。

(芝 直子)

上田大愚先生のおとなの書道講座ご案内 21.6.19 浄土三部経特別展観 上田大愚書作展

雲城山正教寺 お知らせ 2021/05/15

ご好評いただいている上田大愚先生のおとなの書道講座

6月は6月19日(土曜日)に開催されます。

浄土三部経奉納記念としまして作品展示と解説を行います。

約40点の作品を展示し、上田大愚先生が解説されます。

ご期待ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上田大愚書作展

■日時 2021年6月19日(土)・20日(日)

 6月19日(土)13時~17時(作品解説会14時~15時半)

 6月20日(日)10時~16時

■入場無料

■場所 正教寺本堂 

    駐車場 無料 10台程度

上田大愚書作展案内図

 

■和歌山を中心に活動する書家上田大愚さんの作品展。

約2万8千字の浄土三部経を数年かけて写経し、クラウドファンディングなどで募集した186名の支援を受け、半年がかりで巻物に仕上げた経典がようやく完成し奉納されます。午前中は関係者で奉納の法要を行います。

完成した浄土三部経

奉納を記念して上田大愚書作展を開催します。

奉納された経典をはじめ、万葉集の歌を書いた日展入選作品、ヒット曲の歌詞や小説の一文など、気になる言葉を書にしたものなど約40点を展示します。

好きな言葉を書にしたため飾ってみると、ご自身の日常がどんなふうにかわるのか、想像しながらお楽しみいだければ幸いです。ぜひお立ち寄りください。

尚、当日は受付でお客様の体温測定を行い、マスクの着用と手指消毒をお願いいたします。

ご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

上田大愚書作展

 

 

 

 

 

 

 

 

気軽に書を楽しみ、飾れる作品作りなどを学ぶ「おとなの書道講座」を

正教寺本堂で月に一度、第3土曜日の午後に主宰しています。

書道講座の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■上田大愚 さんのご紹介

 1968年和歌山市生まれ


上田大愚氏●書歴

日展入選 読売書法展 読売新聞社賞 日本書芸院大賞 史邑賞・魁星作家展出品

一東書道会全国書道展 文部科学大臣賞 和歌山県展 知事賞・県議会議長賞

 

●現在(2020年4月)

 日展会友 和歌山県美術家協会 理事・書部副部長 

 和歌山県展・和歌山市展 招待作家

 一東書道会会員 書道愚得会主宰

 大人向けの実用書道講座「おとなの書道講座」を主宰 

 正教寺にて毎月第3土曜日14時~15時半 

 

●商業作品

 ふくろうの湯 https://www.fukurou-yu.com/  

 寿司 きし田 https://www.forte-wajima.com/facility/kishida?guide=floor

 山荘天の里 https://amanosato.com/

 和菓子 紫香庵 https://ja-jp.facebook.com/shikoanwagashi/

 

●オンライン書道講座

●ブログ サラリーマン書道家 教証~KYOSHO~ の 筆文字日記

 

上田大愚先生のおとなの書道講座ご案内 21.5.15 筆文字に挑戦

雲城山正教寺 お知らせ

ご好評いただいている上田大愚先生のおとなの書道講座

今月は5月15日(土曜日)に開催されます。

 

テーマは「筆文字に挑戦③ いろはを単体で書く後編」

 

 

 

 

 

 

 

■第347回如月会のご案内■

如月会 2021/05/09




村田溥積先生の楽しい身近な古典・法律の勉強会です。

 

 

 

 

 

 

 

お気軽にご参加ください。

如月会(第347回)予告

〈5月時間表〉

・13:00~13:40  ・5月の言葉
              ・表紙鑑賞
              -金子みすず・日本唱歌集-
・13:40~14:40  ・古典文学シリ―ズ
              「源氏物語」
・14:40~15:00  ・「方丈記」
・15:00~15:30  ・「くらしの法律」シリ―ズ
☆日時:2021年5月21日(金)
  13:00~15:30
☆場所:正教寺
☆例会会費:2000円
☆初めての方もお気軽にご参加ください。

 

 

国際ヨガDAY関西2021 in 和歌山のご案内

雲城山正教寺 お知らせ 2021/05/05

国際ヨガDAY関西2021 in 和歌山

6月19日(土)、20日(日)

高野山で開催されます。

オンラインでも開催されるようなので、

ご興味のある方はぜひアクセスしてみてください。

当山でヨガ教室をしてくださっている藤原加津子先生も

実行委員として参加されています。

国際ヨガDAY関西は2016年から開催されていて

大阪城公園、平安神宮、メリケンパーク、平城京跡などで開催され

本来は昨年高野山で開催される予定でした。

コロナ禍のため一年延期となりオンライン開催となったようです。

心と体の平安のために、是非ヨガにもお取組みみください。

写真は2019年の平城京跡での開催

1800人参加によるヨガは圧巻ですね。

国際ヨガDAY関西 2019年

 

 

 

 

 

以下国際ヨガDAY関西から転載

「国際ヨガ DAY」

2014年、ヨガ発祥の国インドのモディ首相が国連で提唱し、177ヶ国の賛成を得て制定されました。http://www.un.org/en/events/yogaday/

1年で最も太陽の位置が高い夏至の6月21日、世界中の人々がヨガを楽しむ日です。

「第1回国際ヨガDAY」は、2015年6月21日に、ニューヨーク、パリ、ロンドン、北京、ニューデリー等世界の主要な都市をはじめ、190ヶ国で開催され、YOGAの恩恵を広げていく活動に取り組む一日として世界的に広がっています。

おてらおやつクラブのご報告 21.5.5

雲城山正教寺 お知らせ

こどもの日

子どもたちの健やかな成長を願って
おてらおやつクラブの荷造りをしました
おてらおやつクラブ おてらおやつクラブ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


貧困に苦しむご家庭に
お供物のお下がりを
おすそわけする活動です

檀家さんや地域の方から
おやつクラブにどうぞと
お備えくださった際
お寺からも追加し、
お届けしています

魚を与えるより
魚の釣り方を学ぶ方が
持続的な貧困からの脱却には大切です

けれど、
すでに頑張って働いているご家庭に
釣り方を学んでもらうのは
精神的時間的負担を強いますし
時間がかかります

今寂しい思いをしている子どもさんが
少し楽しみ喜んでくれる時間になることを願っての
おすそわけ活動です

毎月できているわけではないのですが、
続けてゆきたいです

お供えいただいた方々、
読んでくださった皆様に
感謝します

「やまのきかんしゃ」 2021年5月1日 

今日のまゆーら



祝日ではないから、普通に文庫の日だと思って出かけたら、

ゴールデンウイーク真っただ中だった。

 

和子さんが慌てて雨戸をあけてくださったが、お休みにしても良かったかも。

文庫だと思ってらっしゃらなかったようで、申し訳ないことをした。

この頃は誰も来ないのに、開けていただいて和子さんとおしゃべり。

 

コロナのせいもあって、最近はあちこちに少しだけ残っていた子ども文庫が、

全部閉鎖状態になっている。

ここも実質は似たようなものだけれど、と、和子さんと話して、

まゆーらはやっぱりこのままで続けることを再確認。

 

私はここで本に囲まれて過ごすのが楽しいし、

和子さんも開けていたいとの事なので、子どもの声が無いのは残念だけれど、

年寄り二人でここに居ることにしようと、笑い合う。

 

そんなおしゃべりをしていたら、和子さんが、

次の寺報にその記事を書いてほしいと言われた。

 

和子さんの分としては、『花祭り今昔』を記事にしたいとのこと。

そっちの内容も打合せして、引き受けた。

ゴーストライターだぞ、いいのか。

 

そう言えば、もう一本、締め切りが迫った原稿がある、と和子さんに話す。

紀北子どもの本連絡会の機関紙『紀の子』の原稿で、

自分の子どもや孫、文庫の子などにまつわる、本についての思い出だ。

 

誰か文庫の子の事でもいいが、とっさに思い出せない。

とりあえず思い浮かぶのは、うちの一番下の息子の事かも。

 

電車が好きで、文庫でも『きかんしゃやえもん』や、『ちいさいきかんしゃ』

『ブルートレインさくらごう』などをヘビーローテーションで借りていた。

そう言いながら本棚を見たら、目の前に『やまのきかんしゃ』があった。

やまのきかんしゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これも貸し出しノートにしょっちゅう名前があった本だ。

松居直作、太田忠絵のものすごく古い本。50年以上前の本だ。

おっさんになり果てた息子が小さい頃に、何度も読んでいたけれど、

こんなにレトロな雰囲気の本だったのか。

 

山奥の村で、大雪の日に、急行列車を引く大きい機関車のお手伝いを

することになった、小さい機関車の話だ。

張り切って出かけるが、吹雪で動けなくなって、ハラハラする。

 

『きかんしゃやえもん』は今も店頭で見かけるが、これは確か絶版。

そっと本棚の端に戻した。

 

後は和子さんにお話を一つ、「とうもろこしどろぼう」を聞いてもらって終了。

文庫にお客が無かったら、和子さんにお話を聞いてもらう日でもいいな。

 

もう一枚の写真は、子どもの日に合わせて作った、

ドールハウスの床の間飾りと掛け軸、柏餅!

まゆーら文庫 ドールハウスこどもの日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の文庫の日は、5月15日です。

(芝 直子)

写経表具の進捗ご報告その2

雲城山正教寺 お知らせ 2021/05/01

ご奉賛いただきました皆様、

しばらくご無沙汰をいたしております。

 

いかがお過ごしでしょうか。

せっかくのGWですが、不要不急の外出は控えていらっしゃる方も

多いことと思います。

一日も早く心配なく移動し、

旅に出たり、いろんな方と交流や仕事ができる世の中に

戻してゆきたいですね。

 

お寺では春のお彼岸、花まつり、永代経と法要と

寺族だけでお勤めさせて頂きました。

仏事は皆様の大切なご先祖様のことを偲び、

安らかな日々を送らせていただいていることに

改めて感謝し、お念仏させて頂く機会です。

忙しい毎日で心の余裕がなくなることも多いですが、

手を合わすことで、自分を振り返ったり、感謝したりする

心の余裕を取り戻していただければ幸いです。

 

誰にでも分け隔てなく降り注ぐお日さまのように

私たちに降り注いでくださる仏様の御慈悲の光を受けて

皆様の日常が安心で実り多き日々でありますよう

心から願っております。

 

さて、写経の表具も大詰めを迎えております。

上田大愚さんからレポートが届きましたので、ご紹介させて頂きます。

 

また、6月19日(土)10時から予定しております、

奉納法要をご予定に入れていただければ幸いです。

密を避けるため、ご支援いただいた金額で本堂とオンラインでのご参加を

分けさせて頂きたく、失礼とは存じますが

ご容赦をお願いいたします。

 

また、上田大愚さんの書を40点ほど展示し、

解説も予定しております。

ご期待ください。

 

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真清堂さんレポート その2です

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3月末に真清堂さんにおじゃましたところ

ちょうど三部経の作業をしておられたのでお話を伺いました。

 

作業は順調に進んでおり、4巻ともすでに軸棒に本紙をすべてつないで

覆輪という紙を上下に取り付ける作業や、軸先の金具を取り付ける作業も完了、

これからは表紙と見返しなどをつける作業に入っていくということで、

ちょうど表紙の裂地(布)を裏打ちして加工しておられました。

①.JPG

これが4巻分の表紙になります。

 

仕上がり具合の確認ということで、仏説無量寿経の下巻の一部を検品させていただきました。

③.JPG

今回は、さまざまな色や種類の写経用紙を使用しました。

写経用紙には界線とよばれる線が引かれてあり、だいたいどの紙でもその寸法はいっしょなのですが

紙質の違いなどにより裏打ち(紙のしわを水で伸ばし補強のため別の紙を裏からのり付けする作業

によって微妙な差が出るらしく、それを何十メートル分も歪みが出ないようにつなげていくのは至難の業で、

職人さんもたいへん苦労されたそうです。

②.JPG

写真はちょうど色も紙質もちがう用紙のつなぎ目部分、

自然にきれいにつながれています。

また用紙の上下に紫色の細い線が見えますが、これが覆輪と呼ばれるもので、

装飾と補強の役目を果たします。

巻物の最初から終わりまで、まったく同じ寸法で手作業でのり付けされます。

ミリ単位以下の作業、根気と卓越した技術が必要な仕事です。

 

阿弥陀経の巻末部分も特別に見せていただきました。

4巻の中でも一番短い長さとはいえ10mを超えますので、巻末まで巻き取るのも一苦労。

そして出てきたのが・・・

 

 

阿弥陀経の巻末には、表白文に続きご奉賛いただいた皆様のお名前、関係者のお名前が書かれています。

ここは最終部分の詳閲様(古来は経文が間違っていないか最後に確認した高僧がたのお名前を書いていましたが、

今回は奉納にあたり特にご尽力いただいた皆様のお名前を書かせていただいております。)、

総代様、ご寺族様のお名前の部分になります。

⑤.JPG

奥付と呼ばれる巻末部分は、金砂子が振られた美しい料紙が使われています。4巻統一の仕様とのことです。

 

表具も最終段階に入り、職人さんも気合をいれてがんばっておられます。

また、お経を本尊前に安置する立経台の制作もはじまるようです(こちらもオーダーメイドです。)。

たくさんの皆さまのおかげで作業が進んでおりますこと、心より感謝いたしております。

 

上田大愚

 

大愚拝

上田大愚さん紹介
https://syoukyouji.com/syoukyouji/library/

浄土三部経
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%84%E5%9C%9F%E4%B8%89%E9%83%A8%E7%B5%8C