今日も本堂で、上田大愚先生のお習字の日。
今日は、筆で書く年賀状とのこと。
ママがお習字に勤しんでいる間、あお君が文庫で遊んで待っていてくれた。
私が着いた時、ママとあお君とで見ていた本が、
木暮正夫作、原ゆたか絵の『チョビッとこわいおばけの話』のシリーズ。
なにしろ『かいけつゾロリ』シリーズの原ゆたかさんの絵なので、
パッと目を引く、昔から文庫でも人気の本だ。
『おばけの話』シリーズは、木暮正夫さんが昔話などをもとにして
わかりやすい文で書いた短いお話が、15、6編、載った本。
「読んで」と言われて、よしよし、と読み始めたら、結構言葉が難しい。
3歳のあお君には分からないような昔の言葉の連続なのに、
じいっと聞いてくれて、びっくり。
短いお話を一つ読み終わっても、また次を催促される。
嬉しくなってどんどん読んでいたら、今、私が覚えている途中の
昔ばなし、『さとりのばけもの』が出てきた。
山奥に住むさとりが、人の心を言い当てて脅かすが、得意になっていると、
火であぶって曲げていた竹がいきなりはじけて、退散する、おなじみの昔話。
原さんの楽しい絵と合わさって、木暮さんの文はいかにも今風でわかりやすい。
今度は私の語る「サトリ」も聞いてもらおうか。
あお君、聞いてくれるかな。
積み木をしたり、積み木のトラックに本を詰め込んだり、
ドールハウスの中をあえてグチャグチャに積み上げて遊んだり、
今日もいっぱい遊んだ。
途中で本堂に乱入して、上田先生に構ってもらっていたが、
お土産にセンセイ直筆のハガキを貰って帰ってきたので、びっくり。
よかったねー。
次回の文庫の日、12月4日は成道会。
お釈迦様が悟りを開かれた日のお祝いです。
どなたでもぜひ、遊びに来てください。
次の文庫の日は、12月4日です。
(芝 直子)