花祭りも無事に終わり、すっかり初夏の風情…
と思っていたら、一転して今日は冬が戻ってきた。
冷たい強風にあおられて、境内のお花も寒そう。
午前中に行った四季の郷では、藤の花もちぎれそうだった。
和子さんが「ストーブ点けてね」と言われるが、
さすがにそこまではしなくても大丈夫。
お客様が無かったので、ガラス戸を締め切って、読みかけの本を読む。
それから工作材料の整理とチェック。
この前来てくれたはるかちゃんに、いきなり工作したいと言われて、
何の準備もしてなくて、気の毒なことをしたのだ。
次回までには、まじめに何か用意しておかなくては!
この頃私がハマっている工作は、消しゴムハンコ。
彫刻刀やカッターで、消しゴムを刻んで作るものだ。
最近作っているのは、もっぱらマスクに押すハンコ。
白いマスクに、ネコの足跡なんかをペタペタと…。
自分だけのお気に入りのマスクができる。
そう言えば、昔も消しゴムハンコでスイミーを作っていたのを思い出した。
レオ・レオニ作の、おなじみの絵本の主人公、スイミーだ。
小学生ならだれでも知っている、赤い魚の兄弟たちと、真っ黒なスイミー。
もちろん絵本の版画は消しゴムなわけはないが、
小学校の国語の教科書そっくりに、消しゴムで作ると、みんなが大喜びした。
学童保育の時、宿題の本読みカードに『聞きました』と押していたのだ。
調子に乗って、いっぱい作ってこどもたちに分けたんだった。
スイミーよりも、赤い兄弟の方が人気だったのはなぜだろう。
文庫の『スイミー』を見ながら、そんなことを思い出した。
でもはるかちゃんには、消しゴムハンコはハードルが高いかも。
危なくないものを、やっぱり考えよう。
お客様はなかったけれど、和子さんにおはなしを聞いてもらった。
今日のお話は、『ケヤキの大木』。
ケヤキの大木が、枝ぶりのいいケヤキと、めおとになり、
子どもの木が生まれて…という不思議な話だ。
次の文庫の日は、4月30日です。
(芝 直子)