梅雨入りしたせいか、朝から小雨が降ったり止んだり。
文庫にお客はなくて、静かに時が過ぎる。
お習字の日だけど、そっちも静かだ。
あお君は来なかったらしい。
自分が持ってきた読みかけの本を読んでしまい、棚から抜き出した
イギリス児童小説の名作、マイケル・ボンド作の『くまのパディントン』を読む。
文庫にあるのはユネスコ宝くじ文庫でもらった物だ。
パディントン駅で拾われた、おかしなクマのパディントンの物語。
一生懸命になればなるほど、大騒ぎを巻き起こすパディントンのおかしさと、
振り回されながらもまるごとパディントンを包み込んで、
家族の一員として扱ってくれるブラウンさん一家が素敵で、
読んでいてうれしくなってしまう。
静かな文庫で読んでいると、時を忘れる。
文庫には最初の巻しかないけれど、確か10冊くらい出ていたはずだ。
訳者の松岡享子さんが亡くなられたので、後はどうなるのかしら。
時間までに読み終われなかったので、借りて帰ろう。
何回読んでも楽しい本だ。
にぎやかな文庫も歓迎だけれど、静かな文庫もゆっくり読書できていいな。
和子さんに『団子長者』のお話を一つ聞いてもらって、今日はおしまい。
次の文庫の日は、7月2日です。
(芝 直子)