いよいよ年内最後の文庫の日。
11月からこっち、グループまゆーらの作品展の事で気持ちがフワフワして、
ハッと気がつけば12月。
なんと、12月恒例の文庫の大事な行事、成道会が頭から抜けていた。
抜けていたのは私だけじゃなかったようで、和子さんも、「あれっ!」
関係者一同そろって忘れたので、今年の成道会はありません。
しまったなぁ、また来年…。
前回の文庫の時においでになった佐武さんが、今日も雨の中お見えになって、
またまた珍しいお土産をいただいた。
椎の実の殻斗、つまりドングリでいうと通称帽子とか座布団とかいうあれ。
椎の実は座布団じゃなくて、すっぽり殻斗に包まれていて、
それが3つに割れて、中の実だけが落下してくるそうだ。
だから椎の実がいっぱい落ちているところを通っても、
座布団は見当たらないんだな。
因みに、写真の下の方に写っているのは、椎の実ではなくて、栃の実。
栃の実も同じように殻斗に包まれていて、こっちは大きいから、よくわかる。
それから写真の木片は、同じくお土産にいただいたもので、国産の木の実物だ。
積み木にも使えるようにきれいに加工された、16種類の名前入り。
ケヤキやヒノキなどの、よく知っている木の他、カヤとかイチイ、ヒバなど。
手に取ると、重さや匂いが違って、すごく面白い。
おまけに、それらの木の事がよくわかるように、詳しい本もいただいた。
稲本正作の『森の博物館』、これがまた面白い本だ。
普通の植物図鑑や、写真絵本などでは、木の実や葉っぱの写真だけなのに、
博物館というだけあって、その木で作られる工芸品や生活雑貨などの他、
木の切り口、つまり小口や柾目などの、木材としての写真まである。
本当に、昔からの日本の生活に結びついた、木々の本。
写真だけ見ていても楽しいから、子どもたちでも見てもらえそうだ。
ぜひ実物と一緒に、読んでみることをおススメします!
でも木片と本は、次回までいったん持って帰ります。
適当な箱を探したいのと、本もお父さんに見せたいので。
さて、12月30日は第5土曜日だけど、さすがにお休み。
次回は1月6日から開庫します。
皆さま良いお年を。
次の文庫の日は、1月6日です。
(芝 直子)