今日のまゆーら

  「ヘンゼルとグレーテル」 2020年12月19日 

2020年12月20日



 

 

年内最後の文庫の日は、冷たいみぞれ交じりの雨。

そのせいか今日のお客はゼロで、本棚を眺めて好きな本を選ぶ。

 

目についたのは、物語の本棚で半分埋もれていた薄い本。

絵本サイズなので、入れ間違えたかと抜き出してみると、

ワンダ・ガアグ再話の『ヘンゼルとグレーテル』だった。

 

 

 

 

 

 

 

おなじみの昔話だが、じっくりと読むと、ガアグの再話が子どもにもわかりやすく、

佐々木マキの絵もかわいくて、いい本になっていると思う。

 

絵本の棚に入れなかったのは、多分文字が多かったから。

絵本だと思って読み始めると、結構時間がかかる。

だからここに入れたんだなと、過去の自分に相槌を打ってしまった。

絵本でも良かったかも。

 

お菓子の家など、よく知っているようで実は詳しいストーリーは覚えていない。

貧しい一家の二人の子ども・ヘンゼルとグレーテルが、継母に疎んじられて

口減らしのために、深い森の奥に捨てられてしまう。

父親も妻に押し切られて加担するのだが、のちに深く後悔する羽目になるのだ。

 

二人は、一回目は家に帰ったものの、二回目は目印のパンを小鳥に

食べられてしまって、不思議なお菓子の家にたどり着く。

そこには年寄りの魔女がいて…。

 

つい最近始めた、お話の候補に、語ってみたいなと考えながら読んでしまった。

でも長すぎるから私の実力では無理だわと、本棚に戻す。

いつかこんな長いお話を語れたらいいな。

 

さて暖かい文庫で和子さんといろんなおしゃべり。

覚えたばかりのお話「鳥吞爺」も、聞いてもらった。

 

来年はどうかマスクの要らない日が来ますように。

そして来年も、楽しい本にいっぱい出会えますように。

 

ドールハウスの床の間などに、お正月飾りを並べて、年内最終です。

皆様良いお年を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の文庫の日は、1月16日になります。

(芝 直子)