「りんごかもしれない」 2023年2月18日

今日のまゆーら 2023/02/27



今日はお習字の日だったけれど、あお君の姿は見えなくて、

文庫のお客様もいなかった。

 

午前中から家で読みかけていた本を持って来てたので、せっせと読書。

きのう海南市の図書館ノビノスで借りた本だ。

この頃週に1回以上のペースで、夫婦で通っている。

 

驚くのは、大工一筋で、新聞以外の活字には縁のなかったお父さんが、

後期高齢者になってから、にわかに読書に目覚めたこと。

 

初めはハウツー本が主で、苔の栽培の本とか、漬物の本とかを借りていたのに、

どんどんジャンルが広がって、昨今は時代小説にもハマっている。

他にも図鑑から人権問題、時事の本まで幅広い。

そういえば先月は、『ノラ猫の拾い方』とか『猫の下僕としての心得』なんかも。

最近年寄り猫が次々死んだりしたから、ネコが足りないのか?

 

時代小説の2、30巻あるシリーズを結構なペースで読み進めているのを見て、

私としては、人はいくつになっても本の楽しさに気づけることに驚いている。

 

さて話は脱線したけれど、今日の絵本の紹介は、ヨシタケシンスケさんの

『りんごかもしれない』だ。

りんごかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校から帰ってきて、テーブルの上のりんごを見つけた男の子。

りんごに見えるけれど、本当はりんごじゃないかもしれない。

反対側はミカンかも。それとも大きいサクランボかも。

中にメカが詰まっている機械かも…、空想は広がっていく。

 

常識をぶっ飛ばす発想の数々に、新しい驚きに出会う事必至の絵本だ。

あんまり小さい子より、小学生になってからの方が共感できる気がする。

次回に持っていくので、誰が見てくれないかな。

本当に、本って、いつでも新しい喜びを与えてくれる。

 

次の文庫の日は、3月4日です。

(芝 直子)

「大ピンチ図鑑」 2023年2月4日 

今日のまゆーら 2023/02/10



今日のタイトルの「大ピンチ図鑑」は、申し訳ないことに文庫の本じゃない。

面白かったら文庫に持って行こうと、先日入手したのだけれど、

おかしすぎたので、孫の誕生日プレゼントにしてしまった…

大ピンチずかん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも孫が生まれた時から、誕生日には必ず私が選んだ本を数冊、

勝手に送り付けることにしているのだ。

赤ちゃんの頃は、もっぱら絵本。

5年生になった今でも、絵本も混ぜて児童書を贈っている。

 

今年のセレクトは、『あるかしら書店』、『サブキャラたちのグリム童話』、

『むらの英雄』、『大ピンチ図鑑』、それと、『夜の小学校で』。

そしたら孫から電話で、『夜の小学校で』は前にもらって、ダブってるとのこと。

やっぱりなあ。そんな気もしたのよ。

自分の好きな本だから、つい入れたくなっちゃう。

 

ところで、『大ピンチ図鑑』は書評で見て気になった本。

見たら本当におかしくもあり、気の毒でもあり、さすが鈴木のりたけさん。

とりあえず孫のプレゼントに追加してしまったので、文庫には改めて発注した。

次の文庫までに届くといいなあ。

 

さて、今日の文庫のお客様は、元かいがら文庫の栄田さん。

和子さんと一緒に私のお話を聞いてくださった。

 

折よく昨日が節分だったので、(孫の誕生日も節分!)

お話は『だんだん飲み』にした。

おなかの痛い亭主が、お寺の和尚さんに相談しては、

つぎつぎ色んな物を飲み込むお話だ。

 

最後は鬼を飲み込んだ亭主の口の中に、和尚さんが「鬼は外!!」と

豆を投げ込んで、鬼は逃げていくという、摩訶不思議なお話。

和子さんも「和尚さんて、物知りやねえ」と、面白がって聞いてくれた。

 

次の文庫の日は、2月18日です。

(芝 直子)

鍼灸師による姿勢を整えるけんこう体操教室のご案内

雲城山正教寺 お知らせ 2023/01/27

鍼灸師の熊井利將 先生による

姿勢を整えるけんこう体操教室をご案内します。

楽しく体のバランスを整えてゆきましょう!お気軽にご参加ください。

日 時:毎月第3日曜日  10:00~11:00 (予定)
    (1月と10月は第4日曜日)
    2023年度の予定(1/22・2/19・3/19・4/16・5/21
     6/18・7/16・8/20・9/17・10/22・11/19・12/17)
場  所: 雲城山 正教寺
参加費: 500円以内でお寺にお供えお願いします
※要申込み
都合により実施できない場合もあります。

鍼灸師による姿勢を整えるけんこう体操教室

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぼくにげちゃうよ」 2023年1月21日  

今日のまゆーら



今日は本堂でお習字の会がある日。

駐車場も一杯で、県道の車が途切れるのを待っていたら、あお君が見えた。

お母さんやおばあちゃんと、楽しそうだ。

 

いつもはお母さんのお習字の間、文庫でお留守番なのだが、

今日はなかなか本堂から戻ってこない。

なんと、墨を磨らせてもらっていたらしい。良かったねぇ。

次にはお習字ができるかもよ。

 

先に文庫に返してくれた本を片付けていたら、あお君が入ってきて、

「ゾロリ、まだみんな読んでない」と言うので、続きを読む。

なかなか細かい書き込みの多い本で、全部もれなく読んでいたら

ものすごく時間がかかってしまうのだ。

 

退屈しないかなと心配しながら、せっせと読んでいたら、

じっと聞き入ってくれてびっくりした。

でも、副住職さんがおやつを持ってきてくださった途端、パッとそっちに。

3時になったので、そろそろお菓子が食べたかったらしい。

 

二人でお茶とお菓子をいただき、後は借りて帰る本を物色している。

私が机の上に出していた、マーガレット・ワイズ・ブラウン作の

『ぼくにげちゃうよ』を見せたら、借りてくれた。

かわいいウサギの親子の表紙が気に入ってくれたのかな。

ぼくにげちゃうよ

 

 

 

 

 

 

「今年はウサギ年だってよ」と言ったら、「知ってる」とのこと。

「偉いね、あお君なに年?」 「イヌ」

なるほど、ホントに知ってるんだ。

「なんで、ウサギとかイヌの年が決まったのか、知ってる?」と聞くと、

それは知らないとの事なので、しめた、とお話『干支のはじまり』の押し売り。

 

「むかしむかし、ある年のくれに、神さまが動物たちにおふれを出した」で始まる、

定番の干支のお話で、ネコはネズミに違う日を教えられたとか、

ネズミは牛の背中に乗って、神様の前に一番乗りしたとか。

 

あお君は、借りる本を選びながら、聞いてくれた。

実は1月の定番みたいなお話で、お正月から保育園などで語っているお話だ。

あお君にも聞いてもらえて良かった。

 

因みに『ぼくにげちゃうよ』も、今覚えているお話のために見ていた本。

文庫にあるのを見つけたので、訳者の違いを確かめていたのだ。

私が覚えようとしているのは、ストーリーテリング用に訳された

『いたずらこうさぎ』。

いつかあお君に聞いてもらえたら、「絵本と違う」って言われるかな。

 

文庫にある『ぼくにげちゃうよ』は、青い表紙が目を引く、昔からの絵本。

これは絵が独特で素敵な本だ。楽しんでね。

 

次の文庫の日は、2月4日です。

(芝 直子)

上田大愚先生のおとなの書道講座1月開催のご連絡  23.1.21

雲城山正教寺 お知らせ 2023/01/21

上田大愚先生のおとなの書道講座

1月21日(土)14時~ 

テーマは道具の使い方・線の引き方です。

今年からミニ講座が始まります。

ミニ講座は署名について(名前の書き方)です。

 

写真は2022年11月の様子です。
おとなの書道講座

 

 

 

 

 

 

令和5年 おとなの書道講座1月~12月年間予定表

令和5年おとなの書道講座年間予定表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ムギと王さま」 2023年1月7日  

今日のまゆーら 2023/01/13



あけましておめでとうございます。

今年もたくさんの本に出合えますように。

 

年明け早々の文庫は、とても静か。

年末年始にどなたかがお子さん連れで見えたようで、

ドールハウスの中がすごく面白いことになっていた。

2階がキッチンになっていて、下にベッド。

トイレの便器にはキューピーさんが頭を突っ込んでいた。

なかなか面白い模様替えになっていたので、楽しいからそのままにする。

 

年末に個人的に借りていた本を返し、書架に入れようとして、ハタと思案。

児童書の本棚は順番に並んでいないので、前にあった場所がわからないのだ。

字の大きさだけで、上下の棚を分けているので、その中ならどこでもいいのだ。

 

 

 

 

 

 

 

でもなあ。 やっぱり場所があらまし決まっていた方が、探しやすい。

暇だし、思い切って児童書の本棚を並べ替えてみる。

字の大きさで、幼年文庫とか、中学生以上とか分けているのはそのままに、

横一列ずつ、あいうえお順に並べ替えてみた。

 

けっこう大仕事で、途中で休憩して、和子さんにおはなしを聞いてもらう。

年明けにふさわしく、おなじみの『干支の始まり』だ。

十二支を決めるために、元旦に動物たちが神様の御殿に行く話。

ネコはネズミに2日だと教えられ、干支の仲間に入れなかったのだ。

そのネズミは、ちゃっかり牛の背中に乗って、一番乗りを果たす。

 

和子さんが喜んでお話を聞いてくださった。

それからまた、作業の続き。

4段分はきれいに並んだが、後は岩波少年文庫かな。

また次回に頑張ります。

 

岩波少年文庫と言えば、年末に借りて帰ったのはその中の『ムギと王さま』だ。

ファージョン作の自薦短編集で、文庫にあるのはすっかり茶色に変色した古いもの。

探している作品が『ムギと王さま』に載っていると聞いて、

ああ、文庫にあるわ、とたかをくくっていたら…、載ってない!!

 

 

 

 

 

 

 

最初に発行された『ムギと王さま』には、お話が11しか収められていなくて、

その後に更に冊数を増やして、作品を入れて行ったらしい。

今は少年文庫ではなくて、1冊で全作品を収めた分厚い『ムギと王さま』が

出ていて、自分用にと、お正月にそっちを買ってしまったわ。

 

文庫には、古くても良いものが揃っている…と思っていたが、

そんなこともあるのね。

完本の『ムギと王さま』、読みたい方はぜひ、うちにありますので、って

言っておこう。誰もないかも。

 

次の文庫の日は、1月21日です。

(芝 直子)

「フランシスシリーズ」 2022年12月17日 

今日のまゆーら 2022/12/18



いよいよ年内最終の文庫の日。

あお君と、持ってきてくれたカードゲームで遊ぶ。

今日、保育園でもらったばかりで、ビニールが掛かってる。

 

反対言葉を探す、絵合わせと字のカードゲームだ。

字が読めないというあお君が、絵だけででスイスイ取っていく。

…初めて触るんだよね。すごいぞ。

 

 

 

 

 

 

写真は今日設置した、きれいな絵の額。

なんでも20年くらい前に描いていただいた、『遊びいろいろ』という

淡い色彩の絵で、遊んでいる子どもたちが大勢描かれている。

季節ごとに、人形遊び、草花遊び、ままごとなど、とてもきれいだ。

 

文庫のリニューアル後も、なかなか日の目を見なかったものが、

やっと壁に収まった。

付けたのはうちのお父さんで、うまく収まったと胸をなぜおろしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その下でドールハウスに夢中のあお君。

ほんとに楽しそうに遊んでくれるので、私もうれしい。

 

あお君が借りてくれたのは、ホーバンのフランシスのシリーズだった。

確かこの前にも、同じシリーズの『フランシスのおともだち』を借りて帰ったとか。

気に入ってくれたのかな。

フランシスのおともだち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アナグマのフランシスは、子どもらしくて、何でもストレートに言ったり

行動したりする、女の子。

 

妹ができて、ちょっぴり複雑になって、(いえで)してみたり、

男の子に意地悪されると、妹と一緒に、「おとこのこおことわり」を

やってみたり、負けていません。

私は、そのフランシスを見守るお母さんも、大好き。

可愛いばかりの絵本じゃない所もいいな。

 

それでは皆様、今年もありがとうございました。

来年もたくさんの素敵な本に出合えますように。

よいお年をお迎えください。

 

次の文庫の日は、1月7日です。

(芝 直子)

上田大愚先生のおとなの書道講座開催ご連絡と年間予定  22.12.17

雲城山正教寺 お知らせ 2022/12/10

ご好評いただいている上田大愚先生のおとなの書道講座

12月も開催させていただきます。12月17日(土)14時~ 

テーマはお正月とクリスマスの飾り物です。

ご自分の作品をお玄関やリビングに飾ってクリスマスとお正月をむかえませんか?

どうぞお気をつけてお越しください。

また来年の年間予定を上田大愚先生からいただいたのでリンク掲載しますので御覧ください。

新しい試みとして年間テーマが掲げられています。

もちろん今まで同様来れるとき、来たいときにお越しいただいたら構いません。

頑張れる方はチャレンジしてみてください。

 

写真は2022年11月の様子です。
おとなの書道講座

 

 

 

 

 

 

令和4年 おとなの書道講座4月~年間予定

令和5年 おとなの書道講座1月~12月年間予定表

令和5年おとなの書道講座年間予定表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、どれがいい?」 2022年12月3日 

今日のまゆーら



今日は成道会。

お釈迦様が悟りを開かれた、お祝いの日だ。

きっとお客様はないだろうから、和子さんと二人でお勤めをして、

おしゃべりをして過ごそうと思っていたら…

 

ありがたいことにたくさんのお客様が見えて、用意したお菓子も足りないほど。

ご住職が朝から近所の檀家さんのおうちに、ポスティングをしてくださったらしい。

本堂でお勤めをして、ちっちゃいお子さんにもお焼香してもらい、

それから私が絵本とお話を聞いてもらう。

 

 

 

 

 

 

 

せっかく本堂でお話をさせていただくのだからと、

選んだのは『ずいてん小僧さん』。

山の中のお寺のずいてん小僧さんが、いたずらキツネを懲らしめる話だ。

 

捕まりそうになったキツネが、本堂のお釈迦様に化けるという話で、

さて、どっちが本物やら。

本堂で語ると、なかなか真に迫って面白い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事に成道会が終わってから、文庫に移動してゆっくり遊ぶ。

中学生のいぶき君は、岩波書店の『西遊記』上下巻を借りてくれた。

先日借りた『西遊後記』が面白かったので、

本家本元の『西遊記』にも興味を持ってくれたらしい。

重いんだよ。本棚から出した私がうっかり落として、ドスンと言ったくらい。

 

小さい子を連れていらっしゃったお母さん方は、

偶然にも、それぞれがお知り合いだったり、親戚だったり。

子どもの頃にまゆーら文庫に通ってくれていたお母さん方でもある。

 

懐かしい絵本を見つけて、お子さんそっちのけで楽しんでくれた。

なんといっても、ジョン・バーニンガムの『ねえ、どれがいい?』だ。

ジャムだらけになるのと、水をかけられるのと、どろんこになるのと、

ねえ、どれがいい?

ねえ、どれがいい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出てくる質問が絶対に選べない選択ばかりで、

お母さんも子どもたちも大騒ぎで楽しんでくれた。

 

「ライオンに追いかけられるのがいい」と言ったのはあお君だったかな。

「サンタクロースのプレゼント配りを手伝う」と言うのはゆうが君。

手伝うだけで、もらえないかもしれないよ、と聞いたけど、いい、とのこと。

 

他にも懐かしい楽しい本や、新しい本もあるので、ぜひまた遊びに来てください。

やあ、久しぶりににぎやかで楽しかった。

 

次の文庫の日は、12月17日です。年内最終だわ。

(芝 直子)

成道会2022のお知らせ

雲城山正教寺 お知らせ 2022/12/03

12月3日は成道会を開きます。

芝直子さんの絵本の朗読

お菓子のプレゼントなどがあります。

どうぞお気軽にお参りください。