昨日は和歌山にも珍しく大雪が降った。
と言っても6センチだから、雪国の人には鼻で笑われるかる知れないけれど、
和歌山の住民にはおおごとだ。
りこちゃんたちの幼稚園バスは走れなくなって、休園になったそうだし、
受験生のいっと君は、道路が危ないから欠席したら、と言う
ママの助言を振り切って、雪合戦のために登校したとか。
初め聞いたとき、私はてっきりバレンタインデーのチョコをもらうために
何がなんでも行かねばならぬのかと誤解した…。
それほど和歌山では一大事になるほどの雪だったのだ。
で、一夜明けてもまだまだ雪が残っている。
文庫に来てみたら、なんと本堂の前に雪だるまが!
誰か子どもが作りに来たのかと思ったら、ご住職の作品だった。
雪かきのついでに製作されたらしいが、棕櫚の葉を腕にして、
植木鉢の帽子、金柑や南天の目鼻が付いている本格派だ。
惜しむらくは一日たって、目鼻が落っこちていたことか。
これ以上溶けないうちに記念撮影。
雪だるまの絵本を探そうかと思ったけれど、
ついつい他のおしゃべりに夢中になって、探せなかった。
確か文庫にも古い本があったはず。
かこさとしの『だるまちゃんとうさぎちゃん』だ。
雪だるまの目がリンゴだったし、目がひとつになったら「たんげさぜん」、
なくなったら「ざとういち」って…。
丹下左膳や座頭市を今の子どもが知ってるかどうかは別にしても、
雪の日には絶対面白い本だったのに、手遅れだわ。
今度雪が降ったらぜひ読もう、って和歌山ではいつやねん。
それはそうと、前回の文庫の日に私の母が他界しました。
お通夜には文庫のお母さんや子どもたちが大勢おいでいただいて、
申し訳ありませんでした。
お参り下さって心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。
次の文庫の日は、3月1日です。
(芝 直子)