「森の博物館」 2023年12月16日 

今日のまゆーら 2023/12/20



いよいよ年内最後の文庫の日。

11月からこっち、グループまゆーらの作品展の事で気持ちがフワフワして、

ハッと気がつけば12月。

 

なんと、12月恒例の文庫の大事な行事、成道会が頭から抜けていた。

抜けていたのは私だけじゃなかったようで、和子さんも、「あれっ!」

関係者一同そろって忘れたので、今年の成道会はありません。

しまったなぁ、また来年…。

 

前回の文庫の時においでになった佐武さんが、今日も雨の中お見えになって、

またまた珍しいお土産をいただいた。

椎の実の殻斗、つまりドングリでいうと通称帽子とか座布団とかいうあれ。

椎の実は座布団じゃなくて、すっぽり殻斗に包まれていて、

それが3つに割れて、中の実だけが落下してくるそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

だから椎の実がいっぱい落ちているところを通っても、

座布団は見当たらないんだな。

因みに、写真の下の方に写っているのは、椎の実ではなくて、栃の実。

栃の実も同じように殻斗に包まれていて、こっちは大きいから、よくわかる。

 

それから写真の木片は、同じくお土産にいただいたもので、国産の木の実物だ。

積み木にも使えるようにきれいに加工された、16種類の名前入り。

ケヤキやヒノキなどの、よく知っている木の他、カヤとかイチイ、ヒバなど。

手に取ると、重さや匂いが違って、すごく面白い。

 

おまけに、それらの木の事がよくわかるように、詳しい本もいただいた。

稲本正作の『森の博物館』、これがまた面白い本だ。

森の博物館

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通の植物図鑑や、写真絵本などでは、木の実や葉っぱの写真だけなのに、

博物館というだけあって、その木で作られる工芸品や生活雑貨などの他、

木の切り口、つまり小口や柾目などの、木材としての写真まである。

本当に、昔からの日本の生活に結びついた、木々の本。

写真だけ見ていても楽しいから、子どもたちでも見てもらえそうだ。

ぜひ実物と一緒に、読んでみることをおススメします!

 

でも木片と本は、次回までいったん持って帰ります。

適当な箱を探したいのと、本もお父さんに見せたいので。

 

さて、12月30日は第5土曜日だけど、さすがにお休み。

次回は1月6日から開庫します。

皆さま良いお年を。

 

次の文庫の日は、1月6日です。

(芝 直子)

「枕草子」 2023年12月2日 

今日のまゆーら 2023/12/03



いよいよ師走。

作品展から撤収してきたドールハウスを、文庫に戻す。

大事な『まゆーら』の看板も、『子どもの遊び』の絵も、

無事に定位置に戻ってきた。

 

なんと、作品展をご覧になったというお客様もお見えになった。

佐武さんとおっしゃる男性で、子どもたちに珍しいお土産をいただいた。

たくさんの種類の椎の実やドングリで、きちんと名前を書いて、

二つずつビニール袋に入っている。

 

珍しい栃の実もあって、こんなに大きい実だとは知らなかった。

栃の木って、『モチモチの木』のイメージだわ。

幼い頃の豆太が、栃餅の木と言えずに命名したもの。

絵本を読んで、栃餅っておいしいのかなあと、ずっと思っていた。

佐武さんによると、粉にして灰汁を抜いて、手間がかかるそうだ。

 

お習字の日ではないが、久しぶりにあお君も来てくれた。

それも、3ヵ月前に誕生した、妹のしずくちゃんも一緒に!!

こんなに寒いのに、連れてきてくれたママも大変だったろうに、

とてもかわいいしずくちゃんに会えて、本当にうれしい。

 

さて、にわかににぎやかになった文庫で、あお君に手伝ってもらって、

ドールハウスのミニチュアを元に戻す。

「これはここ」と、すらすら元の場所に戻していくあお君。

さすが、文庫でドールハウスを独り占めして遊んでいただけのことはある。

 

その中で、これはどこに置いたものかと、私が思案したのが、

写真の『枕草子』と、もう一つは『まりと殿様』。

ドールハウス用枕草子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品展に出していたミニチュアの和本の中に、

上田大愚氏がいつのまにやら字を書きこんでいたのだ。

和本のサイズは縦2センチ。

まさか書けるとは思わなかった。

 

枕草子の方は、春はあけぼの、の一段。

まりと殿さまは、歌詞の一番を全部。

せっかく大先生が書いてくれたのだから、表題紙も頑張って作ってみたわ。

 

みんなに見せてから、置き場所を考えたけれど、

大事に引き出しにしまっておくより、やっぱり子どもが遊べるように、

ドールハウスの和室の違い棚に置くことにした。

でも帰りに写真を撮ろうとしたら、『まりと殿様』がどこかに紛れている。

またどこかから出てくるでしょう。上田先生、ごめんね。

 

次の文庫の日は、12月16日です。

(芝 直子)