「ネコリンピック」 2014年12月20日
2014年12月23日 すわ台風か、と思うほどの大雨。
駐車場から文庫までの間にずぶ濡れになったけれど、
幸い気温は高くて、絞れば水が垂れそうなズボンでも全然寒くはない。
でもまあ座れないのも困るので、藤浪さんがつけてくださった
ストーブの前に立ってズボンを乾かしながら、さやちゃんとおしゃべり。
ほぼ乾いた頃に、みきちゃん姉妹やみうちゃん姉弟が来てくれた。
こんな大雨に!
みきちゃんママのちよちゃんの車で来てくれたそうだ。
いっぺんにぎゅうぎゅうになった文庫で、てんでにお気に入りの本を読んだり、
次々本を引っ張り出したり、実に文庫らしい時間が過ぎる。
目玉は棚から誰かが見つけた犬棒カルタ。
これぞ冬の文庫にふさわしい…かどうかは知らないけれど、
とりあえずかるたで遊ぶことにした。
古い字体のゐやゑがあったり、旧仮名遣いになっていたりで
耳で聞く言葉と取り札の字が違ったりして難しいけれど、
瀬川康男さんの独特の絵で味わいがある。
さやちゃんがたくさん取っていて、びっくりした。
一枚一枚のかるたの意味は、解説書が付いている。
ただ、ちょっと現代では口にしたらマズイのではないの?という言葉も出てくるが。
ところで今日の本『ネコリンピック』は、ちよちゃんが持って来てくれた本。
ますだみり作、ひらさわいっぺい絵の、12月10日に出版されたばかりの絵本で、
私に見せようとわざわざ大雨の中を持って来てくださったそうだ。
ネコたちが陸上競技に興じるのだが、よーいどんで走らなくてもいいし、
途中から走ってもいいし、どこを走ってもいいし…
○○してもいいんだにゃあ、○○しなくてもいいんだにゃあ、というわけ。
うんうん、ネコならそうだろう。
ルールを守って一生懸命競技するネコがいたらお目にかかりたい…と
飼いネコ10匹に振り回されているリアルネコ飼いとしては、いたく同意。
ゆるーく、気ままに、ルール無用で楽しむネコたち。
ただし「引っかくのはダメにゃのだ」そうだ。
そう言えばおとというちのバカネコの一匹が、
ベランダから下のブドウ棚に落ちて鳴き喚き、
救出するのに悪戦苦闘した愚痴を、ちよちゃんに聞いてもらう。
あいつは前にもベランダから庭の池に落ちて、
ずぶ濡れで家じゅう駆け回ったし。グチグチグチ…。
とにかく見せてもらったこの本が大いに気に入って(同感して)、
文庫でも買おうと思った次第。
まゆーら文庫の蔵書はネコ度が高い、とはゆきや君ママの言だが、
ええい、ついでにもう一冊増やしてしまおう。
写真は文庫の中にできた靴の山。
外に脱いでおくと濡れるので、藤浪さんがセッティングしてくれました。
もう一枚は、久しぶりにきてくれただいちゃん。
アンパンマンの絵本を自分で探して、借りてくれたよ!
今日は、皆様からお心尽しのお菓子を頂きました。
私は勝手に文庫で子どもたちに遊んでもらっているだけなのに、
本当に申し訳なくて恐縮しています。
ありがとうございました。
次回はお正月になるので1回お休みします。
皆様良いお年をお迎えください。
来年も楽しい本にたくさん出会えますように!
次の文庫の日は、1月17日です。
(芝 直子)