「11ぴきのねこ ふくろのなか」 2015年4月4日
2015年04月06日
桜も満開、山の上の珍しい緑色の桜・御衣黄も今年はもう咲いている。
毎年はソメイヨシノよりも遅れて咲くんだけどなあ。
お花がいっぱいの季節になった。
写真は文字通り花いっぱいの境内を走り回る子どもたち。
鬼ごっこでキャーキャー言いながら汗だくで走っていた。
このチューリップ、とても鮮やかないい色! まるで炎のようだ。
さんざん走り回った後は、階段を上って山の上で花占いごっこ。
椿の花をちぎっては、「好き、嫌い、好き、嫌い…」と
言いながら下に向かって投げ落していた。
初めはみきちゃんやみうちゃんたち、大きいお姉さん組が、
なにやら真剣に「好き、嫌い」とやっていたのを真似して、
りこちゃん・るなちゃんたちお子サマ組が盛大に花をまき散らしている写真。
ひそやかな乙女心の花占い…の風情のかけらもありませぬ。
お姉ちゃんたちのは、なんだか真剣だったのに。
さて花と言えば、前回のお知らせ通り4月18日は花まつりです!!
時間は11時からだとか。
誕生仏さまに甘茶を掛けて、お花を供え、カレーを頂く日。
みうちゃんがママに、「甘いお茶を飲んで、辛いカレーを食べる日?」
ママが「辛くないカレーだと思う。」
「じゃ、甘いお茶を飲んで甘いカレーを食べる日か。」
うん、おおむね正解だ。
因みにあの独特の甘いお茶は、決してお砂糖を投入しているわけではなく、
そう言う植物があって、葉っぱを乾燥させてお茶みたいにしたものだとか。
誕生仏さまの頭に掛けるのは、甘露を現すのだと聞いたことがある。
みうちゃんはあの甘さが苦手で、水筒を持って来て
飲まずに入れて帰ろうかと言っていたけど、
健康にもいいらしいので、ぜひ一口でも味わってください。
ところで今日の本、馬場のぼる作『11ぴきのねこ ふくろのなか』は
さやちゃんが返却に持ってきた11ぴきのねこシリーズばかり6冊の中で、
一番好きだという本。
「ああ、ウヒアハや」と言ったら、「そう、ウヒアハ、ウヒアハ」と答えてくれた。
11匹の猫たちが歩いて行く途中、「花をとるな」とか「橋をわたるな」とか
謎の看板があって、あとは想像通り…、やるなと言われるとやりたくなる。
みんなを止めていたとらねこたいしょうまで、最後には花を取ってるし。
で、それは怪物ウヒアハの計略で、「袋に入るな」という看板を見て
みんなで入ってしまうわけ。
やるなと言われると余計やりたくなるのは、まあよくわかる。
学童保育の男の子たちも、トイレが外なので雨の日は大変なのだが
大雨に限ってしょっちゅう行きたがる。
傘をさして雨風の中を走り回るのが楽しいらしい。
「さっき行ったやん!」「また行きたい。漏れる!」
走らずに行けと言っても走り回って、泥んこの中で足を取られて転ぶ。
「長靴脱げた」と嬉々として戻ってくる。
ウヒアハの計略を逆手にとって脱走した11ぴきのねこたちにならって、
「水たまりに入れ」「靴下を汚せ」「傘をさすな」と言ってみたら?
絶対喜んでやりそうだわ。あかん。
ところでさやちゃんは、一旦返して本棚に戻した11ぴきのねこシリーズを
そっくりそのまま引っ張り出して、また借りて帰りましたとさ。
次の文庫の日は、4月18日、花まつりです。
(芝 直子)