「はっぱのおうち」 2015年6月6日
2015年06月09日
梅雨入りしたこの季節にピッタリの本。
征矢清作・林明子絵の『はっぱのおうち』を
借りてくれたのは、めいちゃん。
新しく作った貸出ノートに、幼稚園児とは思えないしっかりした字で
書いてくれた。
雨宿りのために潜り込んだ葉っぱの下に、
カマキリやチョウチョなどの虫も次々にやってきて、あらドキドキ。
林明子さんの絵が好きで、この絵本はおばちゃんも大好きなのよ…
そう言ってパラパラめくっていると、ノートに書き終えためいちゃんが
不安そうに私の手元を見ているので、あわててお返しした。
どうぞどうぞ、借りていってね。
借りてくれてありがとう。
今日はゆいちゃん、めいちゃん姉妹の他にも
さくらちゃんとそのお兄ちゃん、それにいつもの御常連さんたちで
珍しく文庫は大盛況だった。
花いっぱいの境内で、紙飛行機を飛ばしたり、山の上に続く石段で
パ・イ・ナッ・プ・ル…とジャンケンして走り回ったり、とてもにぎやか。
それを、藤浪さんと二人でお堂の階段に座って眺める。
「子どもの声っていいねぇ」と何度も言う藤浪さん。
「そうやねぇ」と言いながら、実は日々、学童保育の超過密状態での
喧騒が身に堪えているので、100パーセント同意しにくいんだけれどなあ。
ま、確かにこの静かな境内で、はしゃぐ子どもの声を聞くのはいいかも。
そしたら藤浪さんが更にしみじみと「昔、年取ったら芝さんと二人で、
文庫の縁側に座ってお茶飲んでられたらいいねぇって、話したことあったね。」
うん、そんなこともあったかも。
「いつのまにか、そんなに思ったとおりの年になったわ」と藤浪さん。
二人で座り込んで、境内で遊ぶ子どもの声を聞いている今日の状況は、
確かに昔、そうなったらいいねと思ったのと似てるわ。
「お互い充分年取ったわ…、いや、芝さんと一回り違うのは変わらんけど。」
とあわててフォローしてくれる和子さん。
いやいや、私も老眼になって、今日来てくれたさくらちゃんたちのママと
工作をして、ビーズの穴に針金を通せなくて困ったんだわ。
穴がわからん、とぼやいていたら、さやちゃんが見てくれた。
「これ、穴詰まってるで」とさやちゃんのママが教えてくれたけど、
私は穴の場所自体が見えなかったのよねぇ。
写真は、境内でダンゴ虫やクモを見つけて騒ぐ子どもたち。
アジサイもきれいに咲いて、ホントに梅雨の晴れ間です。
次の文庫の日は、6月20日です。
(芝 直子)