「おじさんのかさ」 2016年4月16日
2016年04月19日
今日は花祭り。
お釈迦様の誕生をお祝いするお祭りだ。
今年は副住職をしておられるお寺のお兄ちゃんが、映像を使って
お釈迦様の誕生とその後のおはなしを紹介してくれたので、
花祭りの事が良く分かって、とっても良かった。
惜しむらくは、一生懸命画面を指される度に法衣の袖で映像が大半隠れるので、
和子さんに「刺し棒あったら良かったのにね」とささやくと、「あるっ!」
で、和子さんについて行くと、出てきたのはなんと巨大な靴べら。
「…他に無い?」 お釈迦さまの説明がお笑いになってしまうわ。
結局刺し棒ではないがそれっぽい物を発掘してくれたので、使ってもらった。
次回はぜひおしゃれでスマートな刺し棒が必要かもよ。
J:COMから取材の方も見えていて、ちょっぴりいつもと違う雰囲気の中、
それでも花御堂にお花を供えて、誕生仏様に甘茶を掛け、
甘茶とカレーを頂くといういつもの花祭りの定番コース。
因みに毎年のことだけれど、甘茶は本当にその植物本来の甘さで
お薬っぽいその甘さが苦手な子も必ずいるのだ。
そしたら今年はどこからか「飲んだらかしこなる(頭が良くなる)んやて」との声。
はて、何十年も花祭りに来ているがそれは初耳。
でも面白いから私もみんなにもそう言って勧めることにした。
ご利益があるから、ホントだと思うよ。
どうしてもダメだった子を除いては、みんな期待を込めて飲みほしたようだ。
写真はカレーも食べてお腹いっぱいになった後、
境内で『だるまさんが転んだ』をする子どもたち。
すごい大人数で、あんな大勢でだるまさんをやるのは初めてかも。
走り回る子どもたちの横にあったカレー鍋を、あわてて撤収する。
でも大鍋いっぱいのカレーはほぼ空だった。 恐るべし、みんなの食欲。
もう一枚の写真は、お堂で読み聞かせ中の、お話の忍者こと本屋のおじさん。
本当に忍者の衣装なのね。
読み聞かせというより、絵本を使ったショーのようでにぎやかだった。
全部は聞けなかったけれど、ちゃっかりお店の紹介も入ってたらしい。
最後の方の『おじさんのかさ』佐野洋子作は、大型絵本だったので、良く見えた。
文庫にある小さい絵本はきっと読み聞かせ向きじゃない。
佐野洋子さんの本は、『だってだってのおばあさん』とか、
『100万回生きたねこ』など、みんなにもなじみの本が多いし、私も大好き。
『おじさんのかさ』は、クスッと笑えて楽しい気持になるし、
お気に入れの傘を差したくて、雨の日が待ち遠しくなる本だ。
さてみんなは、境内を走り回ったり、文庫で空気砲などの工作をしたり、
お堂の縁側で風船でバレーボールをしたり、長い時間を目一杯遊ぶ。
高い所に乗ってしまった風船をどうやって取るか、喧々諤々の議論と
試行錯誤に失敗した子どもたちが最後に頼ったのは、やっぱりパパ。
副住職に肩車してもらったはるちゃんが成功したらしく、
歓声と拍手が文庫まで聞こえてきた。 良かったね。
次の文庫の日は、4月30日です。
ゴールデンウイークの真っ最中だけど、文庫は開いてます。
お暇ならどうぞ。(笑)
(芝 直子)