「しんかんくん うちにくる」2018年2月3日
2018年02月09日
節分。流石に底冷えして、誰もいない文庫は寒い。
どうしようかなあと迷った末、文庫に置かれていたクラシカルなストーブを発見。
昔、こんなのが実家にあったわ。
ファンヒーターやエアコンに押されて、めっきり見かけなくなった。
苦労して点火してみたら、そこはかとない灯油の匂いと共に火がついた。
懐かしいなあ。でもお部屋全体を暖めるには、力不足かも。
そう言えば、実家ではこの上にヤカンや鍋が乗っていたのを思い出した。
あれも熱源になっていたのね。
さて、残念ながらお客さんは無かったので、うちから持って行った雑誌を読む。
宝塚歌劇の月刊誌。
堪能したところで、新しく持って行った絵本を10冊ほどカバンから取り出す。
買った本や、前にどなたかから頂いていた本だ。
それを並べていて「あれ?」と思ったのは、のぶみ作の『しんかんくんうちにくる』。
たまたま作者ののぶみさんのことをネットで見たばかりで、
絵本も作詞もする男性で、その歌詞を巡って子育て論が炎上しているらしい。
前に頂いてそのままになっていた本の中に、
そんなホットな話題のお方の絵本があったことに、気がつかなかったわ。
でも『しんかんくん』のシリーズは、とても楽しい。
駅のホームにいつも新幹線を見に行っていた男の子がしばらく来なくなって、
心配した新幹線が、家まで会いに行くという奇想天外なお話だ。
主人公が男の子では無くて、新幹線のしんかんくんだと言うところも好き。
電車好きの男の子(うちの末っ子も、ウン十年前は…)が喜ぶこと請け合いだ。
電車の図鑑は数々出版されているが、全く違う。
さてさて、確かに話題になっている「あたしおかあさんだから」の歌詞は、
なんだか心の深い所で気持ち悪さを感じてしまって共感は出来ないけれど、
我こそは正義…みたいに人を叩く炎上にも共感は出来ないなあ。
インフルエンザが猛威をふるっている。
学級閉鎖もあって大変だけれど、みなさん、どうぞ気をつけて。
次の文庫の日は、2月17日です。
(芝 直子)