「だるまちゃんとかみなりちゃん」 2019年11月2日
2019年11月09日 今日は『忍者のお話会』。
花祭りとか成道会の日じゃなくて普通の日なので、
お客さんがあるか心配したとおり、残念なことに小さい子どもたちの姿は無し。
その代り、始めて文庫を訪ねてくださった大人の方を含めて、
はるちゃんやお兄ちゃんがお友だちを連れて参加してくれた。
お友だちがさ○らと紙一重なのは内緒にしておこう。
さっそうと登場してくださった忍者のおじさんが、
今日は数冊の絵本を読んでくださった。
やっぱり誰かの声で絵本を読んでもらうのって、いいわあ。
しみじみとそう思いながら聞く。
その中の一冊が、山岡ひかる作の『おかあさんのパンツ2』だった。
2が出てるのは知らなかったが、1ならうちに置いてある。
面白くてつい買ってしまったけれど、パンツやウンチの本は扱いが難しくて、
文庫に持って行ったものか、思案中だったのだ。
また持って行くことにしよう。
それとは対照的なのが、かこさとし作の『だるまちゃんとかみなりちゃん』。
ご存じのかみなりちゃんシリーズの一冊で、初版から50年以上になり、
もちろん文庫にもある。
改めて大型絵本で読んでもらって、
かみなりちゃんの住んでいる街が、現代の最先端の街並みだったことを再発見。
かこさとしさんの頭の中には、50年前にあんな景色が見えていたのだわ。
50年経って、現実の街が追いついてきたらしい。
そう思うとかこさとしさんは、晩年になってから
『からすのパンやさん』シリーズの新作をどんどん出版している。
去年亡くなられる直前にも『だるまちゃん』の新作を何冊も出されたはずだ。
そちらにはどんな街並みが描かれているのか、見てみたくなった。
さて、お客に来てくださって大人の方3人のうちのお一人は、
いぜん「まめのき文庫」を開いていた方で、
以前まゆーらにも来てくださったことがある。
今回本当に久しぶりにお会いしたが、文庫に入るなり、
「マドレーヌちゃんだ」と、本棚の上のお人形を見て気付いてくれた。
一目でマドレーヌちゃんを当ててくれた人は、初めてだ。
文庫をしていただけあって、本棚の本を見て話が弾み、
あの本は…とか、このシリーズは、とか、本談議に時を忘れた。
帰り際に、「なんだかまた文庫をやりたくなったわ」とのこと。
ぜひぜひ、文庫を復活してくれたらいいな。
楽しい読み聞かせをしてくださった忍者さん、ありがとうございました。
忍者装束を脱いで帰られたので、あやうく見逃すところだった。
さすが忍者。
次の文庫の日は、11月16日です。
(芝 直子)