「ムギと王さま」 2023年1月7日
2023年01月13日
あけましておめでとうございます。
今年もたくさんの本に出合えますように。
年明け早々の文庫は、とても静か。
年末年始にどなたかがお子さん連れで見えたようで、
ドールハウスの中がすごく面白いことになっていた。
2階がキッチンになっていて、下にベッド。
トイレの便器にはキューピーさんが頭を突っ込んでいた。
なかなか面白い模様替えになっていたので、楽しいからそのままにする。
年末に個人的に借りていた本を返し、書架に入れようとして、ハタと思案。
児童書の本棚は順番に並んでいないので、前にあった場所がわからないのだ。
字の大きさだけで、上下の棚を分けているので、その中ならどこでもいいのだ。
でもなあ。 やっぱり場所があらまし決まっていた方が、探しやすい。
暇だし、思い切って児童書の本棚を並べ替えてみる。
字の大きさで、幼年文庫とか、中学生以上とか分けているのはそのままに、
横一列ずつ、あいうえお順に並べ替えてみた。
けっこう大仕事で、途中で休憩して、和子さんにおはなしを聞いてもらう。
年明けにふさわしく、おなじみの『干支の始まり』だ。
十二支を決めるために、元旦に動物たちが神様の御殿に行く話。
ネコはネズミに2日だと教えられ、干支の仲間に入れなかったのだ。
そのネズミは、ちゃっかり牛の背中に乗って、一番乗りを果たす。
和子さんが喜んでお話を聞いてくださった。
それからまた、作業の続き。
4段分はきれいに並んだが、後は岩波少年文庫かな。
また次回に頑張ります。
岩波少年文庫と言えば、年末に借りて帰ったのはその中の『ムギと王さま』だ。
ファージョン作の自薦短編集で、文庫にあるのはすっかり茶色に変色した古いもの。
探している作品が『ムギと王さま』に載っていると聞いて、
ああ、文庫にあるわ、とたかをくくっていたら…、載ってない!!
最初に発行された『ムギと王さま』には、お話が11しか収められていなくて、
その後に更に冊数を増やして、作品を入れて行ったらしい。
今は少年文庫ではなくて、1冊で全作品を収めた分厚い『ムギと王さま』が
出ていて、自分用にと、お正月にそっちを買ってしまったわ。
文庫には、古くても良いものが揃っている…と思っていたが、
そんなこともあるのね。
完本の『ムギと王さま』、読みたい方はぜひ、うちにありますので、って
言っておこう。誰もないかも。
次の文庫の日は、1月21日です。
(芝 直子)