「わたしおてつだいねこ」 2023年7月29日
2023年08月15日
さあ夏休み。
ひょっとしたら夏休み限定の、帰省のお子さんがいらっしゃるかと密かに期待。
でもどなたも見えなくて、一人で本を読んでたら、
元かいがら文庫の、栄田さんがお見えになった。
以前借りてた本を返して、また別のを借りてくれる、
まゆーらにはありがたい、本を目当てのお客様だ。
暑い中を、ありがとうございます。
おはなしの会の大先輩、栄田さんに、和歌山の昔話をひとつ聞いてもらって、
色々お話のアドバイスもいただく。
聞いてもらったのは、紀三井寺の和尚様を主人公にした、
『円明はんと三宝柑』という不思議なお話。
江戸時代に紀三井寺におられた、有徳の和尚さんが、
徳島の火事を見つけて、紀三井寺から三宝柑を投げて消火したと…!
実はこのお話を覚えた時、お名前の読み方が、えんめいさんか、
えんみょうさんか分からなくて、紀三井寺に電話してお尋ねしたのだ。
結果、紀三井寺のご住職からの返信メールで、
お名前はえんめいさんが正しくて、そのほか、円明さんの伝承や、
今も徳をしのんで命日には法要が行われているとか、
ありがたいことに、いろんな情報を教えてくださった。
おかげで、お話をするにしても、背景とか情報が自分の中で膨らんで、
とても語りやすくなった気がする。
いつかまた、まゆーらでも聞いてください。
さて、タイトルの『わたしおてつだいねこ』・竹下文子作 は、
20年以上前から文庫にある本。
絵本ではないが、いわゆる幼年童話。
表紙には、可愛いエプロン姿の、やる気満々のネコ。
余りの忙しさに、つい「ネコの手も借りたい」と言ってしまったお母さんの前に
お手伝いをします、と現れたネコだ。
うん、今更だけど、ネコの手なんか絶対に役には立たないのよね。
まだ、「孫の手」の方がマシ…というのは、我が家の実体験だ。
でもこのかわいい表紙を見ていると、ひょっとして役に立ってくれるかもと、
危ない期待をしてしまう。
結果はぜひ本を読んでみてください。
次の文庫の日は、8月5日です。
(芝 直子)