「おまたせクッキー」 2024年8月31日
2024年09月03日
絶対に今日の文庫はお休みだろうと思っていた、台風接近の日。
迷走と超スローペースが幸いして、普段通りに文庫を開けた。
でもやっぱりお客さんは無くて、和子さんとおしゃべりの日になった。
和子さんがお客になって、お話を聞きたいと言ってくれたので、
ろうそくを点けてお話を聞いてもらう。
「やっぱりあのお話が好きなんよ」とのことで、
語ったのはこれで多分4回目の、『だんまりくらべ』。
最後に残った一つのお餅を、だんまりくらべで勝った方が食べようと、
おじいさんとおばあさんが泥棒にもめげずに、黙っているお話。
「おじいさんとおばあさん、どっちもかわいい」
和子さんが気に入ってくれて良かったわ。
もっとも、台風で誰もいらっしゃらなくても、
私は探したい本があったから、来るつもりだった。
今度、友だちがブックトークで『お菓子』をテーマにすることになったので、
お菓子の絵本や物語の本を探そうと思ったのだ。
そこで見つけたのが、ハッチンスの名作、『おまたせクッキー』。
さあクッキーを食べようとする子どもたちの所に、
次々にお客が増えて、一人当たりのクッキーの数が…。
とうとうひとり1枚だな…となった時、また、ピンポーン。
計算ができるようになった低学年の子どもにぴったりの絵本だ。
他にもいくつか借りて、いつの間にか日が差してきた道を、
日傘をさして帰ることにします。
次の文庫の日は、9月7日です。
(芝 直子)