
「きいろいのはちょうちょ」 2025年4月5日
2025年04月09日
今日は花祭り。お釈迦様がお生まれになったお祝いだ。
うれしいことに、4組の親子連れのお客様が来てくれて、
花御堂にレンゲや水仙など、春の花を供えてくれた。
花御堂の屋根の花をさわって、「本物やわ」という声が上がる。
花御堂はもう何十年も、若葉団地の毛呂さんがきれいに飾ってくださっている。
同じ時期とはいえ、年によっては花の少ない時もあるのに、
本当にありがたいことだ。
その花御堂の中の誕生仏様に、ひしゃくで甘茶を掛けて、
みんな、小さい手を合わせて、お母さんと一緒にお参りをしてくれた。
写真は4年生になる、はるかちゃん。
そう、本当なら今日帰京するはずだったのに、このために延ばして、
あきら君と一緒に花祭りに参加してくれたのだ。
お参りが終わってから、お菓子をもらい、こわごわ甘茶も飲んでみる。
お砂糖も入ってないのに、ものすごく甘い。
それから絵本を聞いてもらう。
40年も前に出版された、五味太郎作の『きいろいのはちょうちょ』。
男の子が虫取り編みを持って、あちこちの黄色いものを捕まえて回る。
絶対にちょうちょ、今度こそちょうちょ、と網をかぶせてみると…。
単純な穴あき絵本だけれど、これがとても楽しい。
さて今日のお話は、『王子さまの耳は、ろばの耳』と、
お母さん方が多かったので、身分違いの結婚話、『にぁ~う』にしてみた。
先週聞いたはるかちゃんたちには、シーッと口止め。
お母さん方もすごく聞いてくださって、ありがとうございました。
さて、文庫に戻ってからは、絵本を読んだり、
はるかちゃんのお母さんが持ってきてくれた、JALのロゴ入りの
飛行機を組み立てたり、いっぱい遊ぶ。
1家族に1ついただいたので、みんなお母さんと一緒にせっせと作って、
あとは境内で飛行機飛ばし大会になった。
これがよく飛ぶのなんの!!
写真はあきら君。
境内に飛行機を飛ばす子どもの声が響くって、何年ぶりかしら。
屋根に乗って、副住職様に脚立で取っていただくハプニングもあったけど!
昔の子は、境内の階段の上から飛ばしたものだ、と言ったら、
それからはみんな石段を駆けあがって、せっせと飛ばしていた。
応援のお母さんたちの声も、久しぶりかも。
子どもたちは疲れ知らずで、私も楽しかった。
久しぶりににぎやかな花祭りでした。
次の文庫の日は、4月19日です。
(芝 直子)