今日のまゆーら

  「いっぽんばしわたる」 2025年5月17日 

2025年05月18日



午前中の台風さながらの風雨が一段落。

でもまだ風がひどい。

 

きっとお子さん連れのお客はないだろうから、読みかけの本を持って行く。

でもうれしいことに、文庫を開けて早々、佐武さんがおいでになった。

持ってきてくださった地図を見たり、本のついてのおしゃべりをしたり、

あっという間に時間が過ぎた。

 

途中で顔を出してくれた和子さんも一緒に、きょうもお話を聞いてもらう。

今日のお話は岐阜県の昔話で、『治兵衛さとカッパ』

ちょっと長めの、しっかりした昔話だ。

佐武さんが「今の子には、自在鉤とかいろりの説明が要りますなあ」。

いやいや、それが案外子どもらはしっかり分かって聞いてくれるの。

聞きなれてるというのもあるかもしれないけど。

 

さて、お雛様仕様にしたままだったドールハウスを、五月人形に変えて、

返却用の箱にたまった本を片付けて、今日はお終い。

でも、ついつい出てきた本を本棚に戻す前に読んでしまう。

いっぽんばしわたる

 

 

 

 

 

 

 

見つけたのは五味太郎作の『いっぽんばしわたる』だった。

誰が借りてくれたのか、テーブルの上にあった。

この本、見れば見るほど好き。

そうきたか…、え、いやあ、それは無理だろう、と

ついついニマニマしてしまう本だ。

 

こんな素敵な本に、最近巡り合わない気がして、ちょっと不安だった。

メディアに溢れるたくさんの流行りの絵本があるけれど、

その中で、『いっぽんばしわたる』に負けない力のある本はどれだろう。

 

というわけで、新刊の児童書情報が知りたくなって、

明日は岸和田市立図書館まで行って来ます。

昨年度に出版された児童書についての講演会。

実物も見られるので、楽しみだわあ。

 

次の文庫の日は、5月31です。

(芝 直子)