今日のまゆーら

  「じゃあじゃあびりびり」 2025年5月31日 

2025年06月02日



5月もお終い。

暑くも無し、寒くも無しのいい気候になった文庫に、

お客様は大人の方ばかり3人だった。

 

まず佐武さんがいらっしゃって、今日はお手製のシャボン玉一式をいただく。

きちんと講習を受けに行って作ったという、シャボン玉液と、

それを大きく飛ばすためのチェーンやら、道具一式を持ってきてくださった。

 

あいにく小さいお客さんが無くて、実際に遊べなかったのは悔しいけれど、

絶対に子どもたちが喜ぶのは間違いない。

楽しみだなあ。

 

こんな日は蛍が飛んでいるから、夜には見に行くのだと佐武さん。

もう55年もお気に入りのスポットで、子どもたちに蛍の案内をされているとか。

小さい子の手の中に、そっと蛍を入れてあげるって!

親子で、佐武さんに蛍を手の中に入れてもらった体験者もいるらしい。

 

私も小さい頃に、母の実家に蛍を見に行った体験を思い出した。

捕まえて籠に入れ、持って帰ったっけ…。可哀そうなことをした。

 

おしゃべりをしているところへ、栄田さんが本を借りに来てくださった。

数少ない、本を借りに来てくださる大人だ。

さっそくお二人にお話の押し売り。

今日のお話はフランスの昔話で、『小さな白ネコ』

恩も恨みも忘れない、とってもネコらしいネコで、大好きなお話。

 

佐武さんと入れ替わりに、もう一人、2年ぶりくらいで、私の知人が来た。

「芝さん、俺の友だちに、出産祝いの絵本を送りたいんやけど。」

ホウホウ、いつ生まれた赤ちゃん? えっ、1週間前?

 

それは素敵なご質問、と、栄田さんと二人で赤ちゃん絵本を選んでみる。

栄田さんも、かいがら文庫に携わってきた方で、絵本に詳しいし、

彼はなんと、小学生の頃にかいがら文庫に行ったことがあると分かった。

奇遇だわ。

 

赤ちゃん絵本は一杯あるよ。

私が何冊か出し、栄田さんも次々に選んでくれて、

テーブルの上は赤ちゃん絵本だらけ。

 

『たるまさん』シリーズ、『いないいないばあ』、『くつくつあるけ』

『もこもこもこ』、『ぴよぴよぴよ』、『じゃあじゃあびりびり』

『ばあ ぷっぷ』、『はじめまして』

じゃあじゃあびりびり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はまついのりこさんの『じゃあじゃあびりびり』に詰まった、たくさんの音が好き。

でもきっと私の知らない赤ちゃん絵本も、たくさんあるに違いない。

時間切れになって、彼がまたゆっくり見に来ると言って帰ったので、

私も考えておくことにした。文庫にもまだまだあるし。

いいなあ、赤ちゃん絵本。

 

次の文庫の日は、6月7日です。

(芝 直子)