「ぽとんぽとんはなんのおと」 2026年2月21日
2026年02月27日
境内はお習字の方たちだけで、今日も静か。
急に暖かくなった文庫で、本を読んだり、覚えかけのお話の練習。
明日は3月か4月並みの暖かさになるとの予報だ。
前回の文庫の日には、あまりの寒さに
『はたらきもののじょせつしゃけいてぃー』が目に留まって、紹介したけれど、
今日は『ぽとんぽとんはなんのおと』を見つけてしまったわ。

神沢利子作、平山英三絵の名作絵本。
毎日雪が降って、野原に山に降り積もる中で、
「ふゆごもりのあなのなか、くまのかあさんはふたごのぼうやをうみました」
絵の中の、双子の小さい坊やのかわいらしいこと。
ぼうやは外から聞こえる音が気になって、母さんに音の正体を尋ねる。
母さんは丁寧に答えながら、「はるがくるまでおやすみよ」と言い聞かせるのだ。
やがてぽとんぽとんと、つららの溶ける音がして、春がやってくるのだ。
絵の中の坊やが、少し大きくなっているのもうれしい。
この絵本から、そっくりそのままお話を語る人が何人かいて、
私もあんまり素敵なので、覚えた。
そして去年や一昨年は、保育園などで語ったものだ。
ところが一転、去年の漢字が『熊』…。
クマによる死亡事故まで多発して、クマのイメージが悪くなって、
このおはなしを語るのにはためらいができてしまった。
いいお話だから自信もって語るわ、と言う方もいる一方、
茶色のクマの飛び出し人形を差し上げた方からは、
保育園でクマは使えないので、三毛猫の人形が欲しいと言われたし。
難しいなあ。
絵本を改めて読みながら、なんて素敵な母さんと坊やだろうと、
しみじみ思ってしまう。
うん、この絵本はそのくらい素敵なのだ。
根性なしの私は、まだ語れないけれど。
さて、和子さんにリクエストされたので、『ひなどりとネコ』を語る。
ネコから逃げて、壺の中に隠れたひな鳥が、お母さん鳥に
「くしゃみがしたい」と言うとんでもない話。
和子さんがクスクス笑いながら聞いてくれた。
次の文庫の日は、3月7日です。
(芝 直子)
