ごきぶり
2010年09月04日 夏休みも終わって、文庫は通常営業(!?)
新しい本をどっさり持って行って机に積み上げ、
みんなで好きな本を選んだあと、
折り紙で遊ぶ。
あいかちゃんは折り紙2枚で作る大作・ヘリコプターに
挑戦していた。
みきちゃんと私はお花。
きょうた君とゆきや君は、折り紙で作った入れ物に
フウセンカズラの種を収穫している。
今年、なぜかおうちのフウセンカズラは発芽しなかった
のだとか。
それで藤浪さんに頼んで、境内のフウセンカズラの種を
集めていたのだ。
ご存知、フウセンカズラの種は黒くてまん丸で、
くっきりとハートの図柄がついていて、
まるでお猿の顔だ。
そこにマジックで顔を描いてみるきょうた君と
お母さんのみいちゃん。
来年その種をまいたら、顔のついたフウセンカズラが
出来たりしたら、素敵なんだけどなぁ。
帰りに入れ物をマラカスみたいに振り回していたら、
顔つきの種がぱらぱらと落ちた。
「怒った顔になってない?」とみぃちゃん。
面白い!
そんなきょうた君が、本棚から見つけたのが
福音館書店のかがくのとも、『ごきぶり』。
リアルなゴキブリの絵が表紙に描かれていて、
見るなり、みぃちゃんが悲鳴をあげて
「絶対に借りない」と言う。
私は平気だけどなぁ。
借りたいというきょうた君とに、
仕方ないので文庫で読み聞かせ。
人間が地上に生まれる以前から、
ゴキブリがいかにして逞しく生きてきたか、とか
どんな生活をしているのか、とか。
なかなか面白い本だ。
曰く、
『ごぎぶりがどんなわるさをしたでしょう。
はしらやかべをかじりましたか?
ひとをさしたり、かんだりしましたか?
きたないばしょにいるからきらい、って
いうけれど、ごみをだしたのは
にんげんなんですがね』
ごもっとも。
次の文庫の日は、9月18日です。
(芝 直子)