ブルドーザのガンバ
2008年11月01日 今日の文庫は、途中までみきちゃんとみきちゃんのお母さんだけで、のんびり折り紙をする。
今日たくさん作ったのは、《鶴がついたお手紙》
一枚の紙で、手紙を書く部分と折り鶴がつながったまま折れるもの。
鶴の折り方を知らないというみきちゃんだったけれど、いくつもチャレンジしているうちに上手にできた!
両面折り紙を使ったら、とてもきれいだ。
出来たのを並べて記念撮影してから、幼稚園のお友だちに手紙を書くの、と言って、いっぱいカバンに詰め込んでいた。
そこへやって来たのが、そうたアニキ。
わき目もふらず、本棚から取り出した絵本に見入っている。
バージニア・リー・バートンの『せいめいのれきし』だ。
「ルネッサンスってさぁ…」などと言いながら読んでいるのを見ているうちに、何だか感動してきた。
そうた君、もう6年生だもんなぁ。
小さいころは乗り物の絵本が好きで、くまたくんのシリーズや、レンスキーのちいさいじどうしゃシリーズに夢中だったのに!
思わず本人にそう言ったら、ニヤッと笑って「うん。」
そして本棚から、つるみまさおの『ブルドーザのガンバ』を取り出した。
「これ、好きやったわ」 なるほど。
「これ、最後に壊れてしまうんや」
そうだっけ。私もずっと昔に読んだはずなのに覚えていなくて、あわてて見せてもらった。
ああ、そうだったね。
救急車を通らせるために最後の力を振り絞って…。
みきちゃんに「これ、読もうか?」と聞いたけど、チラッと見て無言で折り紙に戻る。ブルドーザーには興味ないらしい。
その側で、一人じっくり読み返した。
なんだか胸が熱くなった。
次の文庫の日は、11月15日です。
(芝 直子)