「あかいかさ」 2020年6月20日
2020年06月21日
今日の文庫はお客さんは無し。
文庫に座って、折り紙をしたり、和子さんとしゃべったり、
のんびり過ごす。
和子さんにお茶室の間取りを教えていただいた。
今度ドールハウスで小さい和室を作ろうとしているので、
和子さんリクエストのお茶室にしてみたいと思ったものの、ハードルが高い。
とにかく床の間付きの6畳間ということで、勘弁していただこうか。
床の間の掛け軸だけが決まっているのだ。
さて、折り紙で作っていたのは小さな傘。
小さいほうは普通の折り紙を8分の1に切って使っている。
柄になっているのはカラーのゼムクリップだ。
だれか来たら一緒に作ろうかと準備したものだけれど、
一人でせっせと作ってしまった。
傘の大量生産だわ。
昨日までの大雨がやんで、今日は梅雨の晴れ間なのに。
作り終わってから、本棚の中から傘の絵本を見つけた。
ロバート・ブライト作の小さい絵本、『あかいかさ』。
1975年に出版された、素敵な本だ。
赤い傘を持って出かけた女の子が、急に降り出した雨に、
「いれて」ってやって来る子犬や子猫、ニワトリを傘の中に…。
でも入りたい動物たちが次々やってくる。
みーんな入れているうちに、おや、赤い傘がどんどん大きくなっていないか??
これって、ラチョフの『てぶくろ』を連想してしまうわ。
でも『てぶくろ』と違って、女の子の傘は、雨が上がってみんなが出ていくと
だんだん小さくなって、普通に家の傘立てに収まるのだ。
いいなあ、雨の中のちょっとした不思議な世界。
この梅雨の季節に、ぜひ読んでほしい絵本だ。
次の文庫の日は、7月4日です。
(芝 直子)