「みんなのSDGs 未来を変えるメッセージ」 2021年9月18日
2021年09月25日
台風14号が東進して、和歌山を直撃するとの予報が出た日。
これはアカンと、前日から文庫の休庫を決めてしまった。
ところが台風は前夜に通り過ぎて、幸い和歌山市内にはたいした被害もなく、
やっぱり文庫を開くことにした。
開いてもお客はないとは思ったが、和子さんからのお電話で
伊藤忠商事から、寄贈図書が1冊届いているとの事だったので見に行ったのだ。
それが『みんなのSDGs 未来を変えるメッセージ』という絵本だった。
わざわざ文庫の近況を訪ねるお電話もくださったそうで、なんとご丁寧な事!
確かに昨今SDGsという言葉はよく耳にするが、説明しろと言われると
私も自信はない。
この絵本は、そんな大人も含めて、子ども向けにやさしく説明してくれている。
自分で読むなら小学校中学年くらいからか。
伊藤忠にお礼状を書いて、よし、読んでお勉強と、読みかけたら
なんとなんと、1年半ぶりに珍しいお客さんが来てくれた。
6年生になったというののかちゃんだ。
ずっと借りてたと、本を返してくれて、またいろいろと書架を物色し、
何冊か借りてくれた。うん、返すのはまた1年後でもいいからね。
思うに、きっと台風で塾が休みになったに違いない。
つくづく、文庫を閉めてなくて良かったと感激した・
さっさと通り過ぎてくれた台風のおかげだわ。
和子さんと、やっぱり今日は開けることにして良かったと喜び合ってしまった。
お客がいなくても、誰かが急に行こうと思いった時のために、
出来るだけ開けていようと決めたのは間違っていなかったと二人で再確認。
さて、せっかく来てくれたののかちゃんに、ののかちゃんのいない間に
おばちゃんはお話の語りを始めたんよ、と、お話の押し売りをする。
とっさに語っても間違えない和歌山市の昔話、『扇之芝のたぬき』と、
覚えたてで自信のあった『ねこが、ごはんのあとで顔をあらうわけ』。
ろうそくをつけると言ったら、「怪談?」と聞かれたけれど、いやいや。
聞いてくれてありがとう。
写真はドールハウスの床の間のススキを見て、「秋の七草や」と言って、
すらすらと「萩、尾花、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗」と唱えてくれたところ。
また遊びに来てくれたらいいな。
そうそう台風で塾は休みにならないか。
しまった、ののかちゃんに『みんなのSDGs 未来を変えるメッセージ』を
押し貸ししたら良かった。
次の文庫の日は、10月2日です。
(芝 直子)